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2012年11月 9日 (金)

ハワイアンなブルース

気になることが本に出ていて,それはDavid Wondrich, Stomp and Swerve - American Music Gets Hot, A Capella Bookという本なのだが,その153ページ,ラグやブルースとハワイアン音楽との親和性みたいなことを指摘して,「実際,初めてレコードにギター・ブルースを記録したのは,ハワイ人フランク・フェレラ(Frank Ferera)で,1915年のことだった」と言っている.何だ,これ,と思った.そんなのあったのか,と.ところが,これ,調べてみたら既にCDで聞いていた録音だった.

とりあえずフランク・フェレラって何だろう,と思い,彼の録音が入ったJSPの4枚組CDを買ってみた.しかし,いいんだろうか,自分がハワイアンのCDなんか買って.どう考えたって自分向きじゃなくて,ひどく間違ったことをしてるみたいだが.

そのCD,フェレラの録音ではSt. Louis Bluesなんかも入っているが,これは1915年でもなさそう.ディスコグラフィカルなデータがなくてよく分からんのだけどね.解説書には簡単な経歴が書いてあって,フェレラという人は1885年ホノルル生まれ,1902年に島を出ると日本を含む色々な国で演奏やら録音やらをしたそうな.へえ,日本まで来てたのか.

よく分からなくて調べていたら,彼は1916年に奥さんのヘレン・ルイーズ(Helen Louise)と共にVictorにSouthern Bluesという曲を録音していることが分かった.彼は1924年にもSouthern Bluesを録音していて,そのMP3をここで聞ける.

ということまで分かったところで,ハワイアンなSouthern Bluesって,あれか,あれだったのか,と気がついた.DocumentのCD,Too Late, Too Late Vol.4に入っているUnknownsがLittle Wonderレーベルに1915年に吹き込んだ同名曲,これ,フランク・フェレラだろう.そうに違いない.これはギター・デュオで,多分もう一人のギタリストは奥さんのヘレン・ルイーズなんだろう.途中ちょっとMemphis Bluesっぽいメロディーになったりもする曲で,確かにブルースに基づいていると思われる.

さて,ハワイアンのギターというと,四角くて,アンプにつなげるのを思い浮かべるが,ギターアンプがなかった頃はどうしていただろう.1915年だと,アンプって無かったと思う.これはフランク・フェレラの写真を見たら謎が解けた.膝の上にアコースティックのギターを寝かせて弾いてたんだ.この格好を見ると,昔のハワイアンって,ブルース屋のブラック・エイスとかオスカー・ウッズとか,そういうのと同じようなカタチだったんだね.

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