狼とその音楽
ハウリン・ウルフの本をぼつぼつと読んでいる.
ジェイムズ・セグレスト,マーク・ホフマン(著),新井崇嗣(訳),ハウリン・ウルフ ブルースを生きた狼の一生,ブルースインターアクションズ,ISBN978-4-86020-260-6.
集められるだけ集めた資料と証言に基づく,偉大なブルース歌手の生まれてから亡くなるまでの物語で,まだ全部は読んでいないけれど,素晴らしい読みものだ.最初の方の少年時代のところなどは可哀想で読んでいられない感じだが,笑い有り涙有りのエピソードをいくつも読んでいるうちに,その人柄と音楽に対する情熱が浮かびあがってくる.ブルース音楽を聞き始めてからずっとウルフは好きだったけれど,それが間違いでなかった,というのか,自分のウルフの音楽に対する愛着は生ぬるかったんじゃないか,とか思えて来る.
本を読んでからウルフのCDを引っ張り出して聞き始めると,これがまた良い曲ばっかりでいくらでも聞ける.
本の中でお気に入りのところをいくつか挙げると,こんなふう.
・10代のヒューバート・サムリン少年,アーカンソー州セイベルのジュークでウルフの頭上に落下!(p.79. コントのようだが,これが二人の運命的出会い)
・ウルフ,17歳のエタ・ジェイムズにラヴレターを届けさせるも,あえなく沈没!(p.136.エタ,ウルフに「くそおやじ!」なんて言ったの?)
・チェス社長,ウルフに飛行機は走るものではなく飛ぶものであることを教える(p.169.これは昔P-Vineで出たLP,Walk That Walkで聞ける)
・リトル・スモーキー・スマザーズ,チェス・スタジオの初録音でチェス社長に一日中罵倒され涙目!(p.170.リハーサルも長かったらしいし,チェスは妥協しなかったからあの音楽の質を保てたのだろう)
・1965年,ローリングストーンズと共にテレビ出演中のウルフ,サン・ハウスと25年ぶりに再会!(p.224)
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