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2016年11月

2016年11月28日 (月)

今度出た本は

ザディコのディスコグラフィーですって.

http://www.eyeballproductions.com/

そっち方面の愛好家の皆様は、ぜひどうぞ。

Zydecodiscography

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2016年11月27日 (日)

ここにもティアドロップ

1960年代,ごく若い頃のマジック・スリムが他の歌手の伴奏をしたこともあって,これはその一つ.レーベルには彼のバンドTér-Dropsの名前も記されている.

Chuck Rives, Say I Love You b/w Tonight I Learned, Daran 0104.

Daran0104 チャック・ライヴズ,というのは何者なんだか,さっぱり分からない.他にレコードがあるような気もしない.

Tonight I Learnedはゆったりと,大きく飛び跳ねるリズムを持ったブルース曲.飛び跳ね具合は良いが,何だが間が持たないような変な感じだ.最初は歌ってる人のタイミングを疑ったが,実は伴奏の編成が簡素すぎるのが問題なのではないか.ベース,ドラム,ギターの編成で,ギターがリズム中心なもんだから,歌に応答するパートが無いので,間が空くようにも詰まるようにも聞こえる.

チャック・ライヴズは,ちょっと渋い,重量感もそれなりにある声をしていて,一応ちゃんとした歌手のよう.マジック・スリムのギターは,間奏のソロなどはまあまあ.

Say I Love Youはミディアム・テンポのシカゴ風R&B.しみじみと暖かみのある楽曲が良い.素朴すぎて一流とは言えないとしても.こっちはもう1本ギターと女性歌手の声も聞こえる.

The Blues Discography 1943-1970によると,1966年の録音,マジック・スリムのギター,ロバート・パーキンスのベース,ウィリー・ジョーンズのドラム,という前回のレコードと共通のメンバー.レーベルのDaranは,Ja-Wesと同じく前回のレコードで歌っていたジェイムズ・シェルトン・ジュニアのレーベルだそうだ.またアーティー・ホワイトがヒット曲を出したAltee,チコ・チズムらがレコードを出したCher-Keeなども同じ系列らしい.

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2016年11月20日 (日)

バンド名にこだわり

マジック・スリムのバンドといえば,ティアドロップスと決まっていた.昔からその名前を使っていたようだけれど,最初のうちはTér-Dropsとお洒落(?)につづっていた.

Tér-Drops, I Got A Feeling (Vocal) b/w I Got A feeling (Inst.), Ja-Wes 3000/3001.

Jawes3000 このレコード,レーベルが裏表逆で「インストゥルメンタル」の方を掛けるとヴォーカルになる.片面はアーティスト名が書いてなかったりもして,少々仕事が雑じゃないの.

I Got A Feelingは,ジュニア・ウェルズのSnatch It Back And Hold Itとか,あの手のよく聞くリフを持ったファンキーなブルース.独創的ではないけれど,熱気はあって,間奏のギター・ソロなどはなかなか格好良い.難点はヴォーカル.歌の録音レベルが低くて伴奏に埋もれて聞こえないという面もあるけれど,これといって特に伝わるものがない.The Blues Discography 1943-1970によるとプロデュースもしているジェイムズ・シェルトン・ジュニアという人物が歌っているらしい.

インストゥルメンタルの方はギター,サックスがソロをとる.

マジック・スリム名義で出たLove My Babyと同じく,1966年の録音.ギターのマジック・スリム,サックスのポール・ブラウン,ベースのロバート・パーキンズ,ドラムのウィリー・ジョーンズというメンバーもLove My Babyと共通している.未完成ながら熱いファンク・ブルースという点ではこの9年後に録音するWonder Whyにある程度通じるものは見せている.

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2016年11月13日 (日)

確立したスタイル

前回に続き,これも1975年録音のシカゴ・ブルース.

Magic Slim and The Teardrops, Teadrop b/w Wonder Why, Mean Mistreater 1125.

Meanmistreater1125 これは,Roosterの7インチ33回転盤を始め,何度もリイシューされてきたから,マジック・スリムに感心のある人はだいたい聞いているだろう.出来のよさには定評があるもの.その後大量の録音を残したマジック・スリムだけれど,このレコードで,その後の演奏の核となるものが見えてくるようだ.

Wonder Whyはリリアン・オフィットがアール・フッカーと共に1960年に録音したWill My Man Be Home Tonightだけれど,原作とはがらっと異なる新鮮なアレンジがされている.ファンク・シカゴ・ブルースというべき作りだが,途切れることのないリズムの活力を基礎として,スリムはざらっとした歌,力強いギターを聞かせる.エネルギーの高い音楽になっている.

Teardropは5分何秒というシングル盤としては長い曲で,インストゥルメンタル.これもファンク・シカゴ・ブルースという感じ.それで,マジック・スリム,最初から最後までずっとギター・ソロで引っ張る.他のパートにソロをとらせるとか,しない.集中をきらさず,最後まで格好良く聞かせるのはあっぱれなものだ.

1975年5月5日の録音で,本人の歌・ギターの他,アラバマ・ジュニア・ペティスのギター,ニック・ホルトのベース,スティーブ・カッシングのドラム,というメンバー.

レーベルにはチェス・スタジオで録音,と書かれている.あ,そういえば,チェス・レコード創設者のチェス兄弟の一人,フィル・チェスが10月19日に95歳で亡くなったそうだ.レナード・チェスは比較的若くして亡くなったけれど,フィルの方は長生きだったんだね.

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2016年11月 6日 (日)

ブルース界デビュー

バディ・スコットはマスカレイダーズとかスコット・ブラザーズとかの名義で1960年代から録音していたのだろうと思う.しかし自身の名前で,ギターを持ったブルース歌手,というスタイルで制作したレコードは,1975年のこれが最初のもののようだ.

Buddy Scott, Money Tree b/w There's Something On Your Mind, Capri 51175.

Capri51175 Money Treeはデトロイト・ジュニアが1960年に録音した曲.同じ頃,バイザー・スミスもカバーしていた.このバディ・スコットのバージョンは,15年分の音の新しさはあるが,比較的オリジナルに近いアレンジ.ホーン,女声コーラス,リトル・マック・シモンズの生ハーモニカが賑やかに盛り上げる.生き生きとしていて,良い出来だと思われる.デトロイト・ジュニアとバディ・スコットってちょっと声が似てるな.

難点は,途中で歌が突然片チャネルだけになったり,ぶおーんというハム音が聞こえたり,録音は雑じゃないの,ということがある.

There's Something On Your Mindは,サニー・ワーナーが歌い,ビッグ・ジェイ・マクニーリー名義で出て,1959年にR&Bチャート5位になったThere Is Something On Your Mindのカバー.ゆったりとした作りで,ほのぼのとしたところがある.間奏のギターとかも地味に良い感じ.サニー・ワーナーのオリジナルは良すぎるので比較できないが,これはこれで楽しめる.

プロデュースはハワード・スコットとバディ・スコット,アレンジはバディ・スコットとザ・リブ・ティップス・ホーンズとも,ザ・スコット・ブラザーズとも記されている.

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