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2016年8月21日 (日)

古風な新人あらわる

前回に続いて,ジェイムズ・ベネットのレーベルから出た,ミシシッピ州ジャクソンで制作されたレコード.

J.T. Watkins, Baby Let's Get Married b/w Lady's Man, Big Thigh 001.

Bigthigh001 J・T・ワトキンズという人について,何者とも知らずにこのレコードを聞いていた.ところが,Living Blues誌の最新号(No.244)のジャクソン・ブルース特集の中に,この人に関する記事があって,どういう人なのか,ようやく分かった.記事によると1950年生まれ,ジャクソン育ち,14歳のときから歌っていたが,1987年のこのBig Thigh盤がデビュー録音なのだそうだ.その後ジョニー・ヴィンセントのAceからアルバム1枚,自身のレーベルからさらに3枚アルバムを出したそうだから,意外と録音している.

Lady's Manは,バンド付きのジョン・リー・フッカーを100倍くらいに希釈したような曲.ワン・コードでいつまでも続いていく感覚に,マディ・ウォーターズのManish Boyを思い出したりもする.しかし,過去の偉人と比較するまでもなく,どうにも小物っぽさ全開で,迫力不足なのは否定できない.それでも,昔ながらのブルースがそれなりに心地よくて,和む.

Living Blues誌の記事によると,ジャクソンのクラブで毎週行われるブルー・マンデイのセッションにワトキンズが現れると,きまってマッキンリー・ミッチェルのThe End Of The Rainbowを歌うんだそうだ.そういうソウル・バラッド歌いの面はBaby Let's Get Marriedに表れているか.シンプルなソウル・バラッドで,こちらも和む.だけど歌に素人っぽい面もあるようで,あまり本格派のソウル・シンガーとも思えない.

J・T・ワトキンズ,力量があるとは全然思わないけれど,1987年という時期に,7インチのシングル盤というメディアで,Lady's Manみたいな古いスタイルのブルースでデビューするというのは,面白い人ではある.

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コメント

Lady's Man は黒人コメディアンがよくやるタイプのもので、B面なんでしょうね。きっと見ると面白いとか、かもしれません。
45でオーソドックスなブルースはMother In Law Blues くらいでしょうか。それなりに聞かせるBluesだと思います。Aceも上記のA面似ですからね。

投稿: LazyDog | 2016年8月23日 (火) 22時10分

ブランドのLove To See Your Smileとか,おっさんソウルの愛好家みたいな人でしょうか.彼らにはブルースと同一ジャンルの音楽かもしれませんが.1970年代以降のAceもソウル/ブルース共面白そうです。

投稿: BackDoorO | 2016年8月23日 (火) 22時51分

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