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2016年7月24日 (日)

歌,あったんかい

インストゥルメンタルのブルース曲でもっとも親しまれたもの一つは,ビル・ドゲットのHonky Tonk Parts 1 & 2だろう.1956年8月にビルボードR&Bチャートで1位になると,その位置に13週留まったという巨大ヒットだ.カバーも色々あって,ロバート・ロックウッドの日本でのライヴ,メンフィス・スリムとマット・マーフィー,キング・カーティス,ジミー・ロジャーズ,レフト・ハンド・フランク,ウォルター・ウルフマン・ワシントン等々,検索すると際限なく出てくる.このインストの代表曲に歌入りのバージョンがあるとは知らなかった.

Bill Doggett, Honky Tonk (Vocal by Tommy Brown) b/w Peacock Alley, King 5001.

King5001 歌っているのはトミー・ブラウンだ.トミー・ブラウン,結構好きだ.もっともUnited録音4曲にSavoyの1曲くらいしか聞いたことがなかったけれど.Unitedの録音は「ウォルター・ホートンのハーモニカを聞くための音楽」みたいな位置づけでDelmarkがリイシューしているが,いやいや,トミー・ブラウンの歌いっぷりだって劣らず素晴らしい.中でも,I want everybody, everywhere, to remember me...と始まるRemember Meというのが好きで,繰り返し聞いた.軽快な曲を豪放に歌うようでいて,意外と味わいも深いと思う.それで歌の文句が訴える通り,トミー・ブラウンのことは記憶に残ることになる.

さて,トミー・ブラウン歌うHonky Tonkのヴォーカル・バージョン,やはり良い.歌のメロディーはHonky Tonk Part 2のサックスのメロディーにならっているようだ.歌の文句は,「♪俺たちはホンキー・トンクがいいよ,少しロックで,ロールも少し,リンディ・ホップも,それで全部じゃないけれど,一緒にすればホンキー・トンク」って,これかなりテキトーなんじゃない.それでも聞いていて楽しい.もともと楽曲が良いし,ブラウンの歌は小気味が良い.

Peacock Alleyの方はドゲット本来のインストゥルメンタル.

Honky Tonkは1956年9月の録音.ちゃんとドゲットやビリー・バトラーも参加している.もともとKing 4976という番号でトミー・ブラウン名義で出ていた録音のようだ.また,まったく知らなかったのだけれど,ブラウンは2007年にアルバムを作っていたようで,アルバム・タイトル曲はRemember MeHonky Tonkの再演も含まれている.

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