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2016年5月22日 (日)

上手いとは言っていない(1)

ギター・クラッシャーって,ギターをぶっつぶす人,か.ギターをつぶすというのは,演奏が上手いというのとは違うんじゃないかね.昔,変な漫画で,不器用なギター初心者が難しいコードを抑えようとして,思わず力が入りギターをばきっと壊す,というギャグを見たことがあるが,いや,まさか,そんなのとも違うけれど.

Guitar Crusher, I Catch Your Tears b/w Goin' Down Slow, Columbia 4-44217.

Columbia444217 本名をシドニー・セルビーというギター・クラッシャーは,1960年代にシングル盤を7枚くらい出していて,1980年代以降はアルバムを出すようになっている.シングル作品をいくつか聞いたところでは,ギターの方は,弦をかなりベンドして個性的な音色で,クラッシャーの名の由来はまあそういうことか,と分かる.けれど,実はギターだけを売り物にできるほど演奏技術が優秀でもないと思われる.一方,歌い手としてはかなり力があった.

さて,このColumbiaから出たシングル盤,1967年1月にニューヨークで録音されたもので,両面ともストレートなスロー・ブルースだ.I Catch Your TearsはB.B.キング以降の,いかにも1960年代というブルース曲.力強く歌われていて,独特な音色のギターがそれに絡んでくる.伴奏は分厚いホーンを含む豪勢なものだが,ちょっと大げさなのが難点だ.

Goin' Down Slowはもちろんセント・ルイス・ジミーの有名曲だが,これはハウリン・ウルフのバージョンを下敷きにしているのが少々珍しい. ハウリン・ウルフのはウィリー・ディクソンが低い声で語りを入れるけれど,あれをそのまま真似してる.まあ,ウルフの貫禄には及ばない,のは仕方ないか.ギター・クラッシャー,この曲ではハーモニカを吹いていている.ギターじゃなくていいの?

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