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2016年3月 6日 (日)

T型ブルースマン(2)

T型フォード,ではなくT型スリムだけれど,この名前をエルモン・ミクルが使ったのは1966年から1967年頃のこと.このレコードもモデル・T・スリムの名で出されたもの.

Model "T" Slim, Somebody Voodooed The Hoodoo Man b/w You're Growing Old Baby, Audio Blues 1932.

Audioblues1932 1966年のMagnum/Wonder録音のすぐ後,1966年か1967年にセッションを行っていて,Audio Blues,Styletone,Flyrightから発売されている.Magnum/Wonderのセッションに比べると,どうもユルくもあり粗っぽくもありで,少々完成度が低いと思う.それでも,ワイルドなところにそれなりの味がある.

Somebody Voodooed The Hoodoo ManはStyletoneのLP, Blues Is Here To Stay - Oldie But Goodie Original Authentic Blues (Styletone IGWT001)にも入っていた.これはサニー・ボーイ・ウィリアムソンNo.1が1946年に録音したHoodoo Hoodooで,サニー・ボーイNo.1の影響が強いミクルらしい選曲ではある.ジュニア・ウェルズもHoodoo Man Bluesの曲名でアルバム・タイトルにするなど,何度か録音していている.このT型スリムのバージョンは,どろどろと泥臭く重量感あるスロー・ブルースで,これもなかなか良い.彼はその後ドリフティン・スリムの名前で作ったアルバムでも再演している.

The Blues Discograpyを見ると,ドラムを演奏しているのがおそらくジェシー・プライス,となっていることが,少し面白いと思った.ドラマーでジェシー・プライスといったら,ジェイ・マクシャンのMercury録音で叩いていた人だろうか.自己名義の録音もかなりあって,I'm the drummer man〜♪なんて歌っていた.ジャンプ・ブルース方面の人なのでわりと意外なことだ.それでギターはフィリップ・ウォーカー.ここでは伴奏に徹していて,さほどウォーカーらしさを聞けるわけではないけれど.

You're Growing Old Babyの方は軽快なテンポのブルース.ミクルは終盤で,ハーモニカで肉声を真似て本当の声と会話するという,得意の芸を聞かせる.こちらのギターはウォーカーでばくアドルフ・ジェイコブズ,とされている.ジェイコブズも自己名義のレコードがある.AceのCD,Kent Harris' R&B Party (Ace CDCHD 1334) にはオツなインストゥルメンタル・ブルースが入っていた.

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