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2016年2月28日 (日)

T型ブルースマン(1)

T型フォードという自動車は1927年まで大量に生産されたそうだ.すると1919年生まれのエルモン・ミクルは子供の頃には実際にその車種を見たこともあっただろう.

Model "T" Slim,"T" Model Ford b/w Burnt Out, Wonder 1401/1402.

Wonder1401 この人のMagnumレーベルの作品は本当に良かった.このWonder盤は,Magnumのものと同じセッションの録音ということで,どうしたって聞きたくなる.その内容は,おおむね期待を裏切らない出来といえそう.

モデル・T・スリムの芸名と関係ありそうな"T" Model Fordという曲だが,歯切れ良いリズムに乗って,語りも少し入るけれど,だいたいハーモニカのソロで,その妙技を存分に味わえる.エルモン・ミクルは,Milestoneレーベルのアルバムでも肉声の会話のようなハーモニカを聞かせていたけれど,ここでも本当の声とハーモニカで会話のような掛け合いをしたり,自動車の音を模したり,と自由自在だ.それで,これ,伴奏が素晴らしい.ジミー・ジョンソンのバンドだろうが,とてもしっかりした,躍動感ある演奏をしている.

当然,バンドのサポートはBurnt Outの方でも快調.この,しこしことした歯ごたえあるリズムはたまらん.この曲はサニー・ボーイ・ウィリアムソンNo.2がCheckerに録音したAll My Love In Vainだ.サニー・ボーイNo.1の影響が強いけれど,No.2とも交流があった,という人らしいレパートリーだろうか.歌の味わいも途中のハーモニカ・ソロも大変よろしい.モデル・T・スリムは同じ曲を,全然違うアレンジでWoman's The Glory Of A Manの題名でAudio Bluesからも出しているけれど,こっちの方が出来は良いだろう.

1966年ロサンゼルス録音で,Milestoneのアルバムにも参加していたジャック・ウォールがギターを弾いている.

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