クリスマス,終わったけれど
これもデトロイトのブルースマンによるクリスマス・ブルース.
John Lee Hooker, Blues For Christmas b/w 609 Booogie, Hi-Q 5018.
レーベルにCollector's Re-issueなんて書いてあるから,あまりコレクターは喜ばない盤だろう.意外と古い録音.
Blues For Christmasは1954年にデトロイトで録音されたもので,バンドが付くのだが,かなり異色の作品.ゆったりとしたリフにのって,リラックスした雰囲気でスムースにフッカーがブルースを歌っている.伴奏陣はジミー・ミラーのトランペット,ジョニー・フックスのテナー・サックス,ボブ・サーマンのピアノ,トム・ホワイトヘッドのドラム,となっている.同じ頃の他の録音ととにかく雰囲気はまるで違うが,声とギターはジョン・リー・フッカーに違いない.途中,強引な編集などもあるし,特に必聴盤ということはないが,悪いということもない.A Fortune Of The Blues Vol.2 (Regency RR.120)というCDでリイシューされていた.
609 Boogieは1948年オハイオ州トレドで録音されたもの,とされている.バンド付きBoogie Chillenみたいなものだが,フッカー一人の方が自由にできて良いのじゃないか.テナー・サックスがジョニー・フックス,ピアノがジョニー・ワトキンス,ドラムがカーティス・フォスター,というメンバー.
The Blues Discography 1943-1970を見ると元々Blues For Christmasの裏はBig Fine Womanという曲で,リイシューのとき609 Boogieに差し替えたように思われる.
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コメント
各社reissue45はやってましたね。ラジオとかジュークボックス需要が一定程度あったんでしょう。しかし古いラベルデザインのままやっている例は少ないなあ。VJなんかはOldiesレーベルだからわかりにくい。
投稿: LazyDog | 2015年12月30日 (水) 10時34分
これは文字でCollector's Reissueとわざわざ書いてあるのが変わっています。
投稿: BackDoorO | 2015年12月30日 (水) 21時41分