Female Blues Singers (11)
サニランド・スリムのAirwayレーベルにはボニー・リーも録音していた.
Bonny Lee, Standing On The Corner b/w Sad And Evil Woman, Airway 4744.
ボニーはBonnieのようだが,Bonnyでもまあ大体同じではある.
ボニー・リーはビッグ・タイム・サラより20歳以上も年上で,この録音までのキャリアもかなりあっただろうから,さすがの貫禄を見せる.両面とも素晴らしい出来のように思う.伴奏がシカゴ・ブルースの見本のような,まとまりと躍動感ある演奏をしていて,間奏なんか盛り上がりまくる.ボニー・リーの歌もその演奏によく合っている.
Sad And Evil Womanは中くらいのテンポのブルース.Standing On The Cornerはテンポが速くなるが,これは1960年にボビー・サクストンがBea & Babyで録音したTrying To Make A Livingだ.Earwigのサニランド・スリムのCD (Earwig CD 4942)ではこのタイトルに修正されて収められている.
The Blues Discography 1971-2000の記述が少々変なのは,この2曲を別のセッションとして,Standing On The Cornerはリトル・マックらが伴奏しているとしていること.このハーモニカがリトル・マックってわけがない.録音データについてはAirwayのLPとEarwigのCDでも書いてあることが違うが,両面とも1974年3月2日の録音で,伴奏はサニランド・スリムのピアノ,アンプリファイド・ハープがマーク・ブランバック,ギターにバイザー・スミスとアラン・ハイトマン,ベースはトム・パターソン,ドラムがサム・レイ,というメンバーで,当たらずとも遠からず,のようだ.
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