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2015年7月 5日 (日)

理想のゴスペル・ブルース

シャーウッド・フレミングのCDで使われていた曲で,これもウェスト・コースト・ブルースの古典.

Tiny Powell, My Time After While b/w Take Me With You, Wax 14.

Wax14 1964年のこと,長年に渡りウェスト・コーストでブルースのレコードを作成してきたボブ・ゲディンズは,Shirleyレーベルなどをやっていたロン・バジャーと共に,ゴスペル歌手ヴァンス・“タイニー”・パウエルのレコードを作成した.歌わせたのはゲディンズとバジャー作のブルース曲My Time After Whileだった.パウエルは1940年代終りから1950年代にパラマウント・シンガーズでかなりの録音をしていて,ゴスペル畑での実績と実力は十分だった.セッションでゲディンズは,彼らが信頼していたミュージシャンを起用したと思われる.ギターとアレンジを担当したのはジョニー・ハーツマンだった.

1960年代はゴスペル・ブルースと呼ばれるスタイルの台頭した時代で,その手の良作もいろいろあったが,その中でも,My Time After Whileは特別な傑作になった.パウエルはゴスペルで培った技量を最大限ブルース形式の楽曲に注ぎ込んでいるように聞こえるが,なんとも強烈な歌唱だ.

My Time After Whileはかなりのヒットになったそうだが当然だろう.チェスからリースの話もあったようだが,ゲディンズは断ったらしい.Checkerあたりで再発されていれば,パウエルは世俗歌手としてさらに成功しただろうとも思う.結局チェスは自社のバディ・ガイに同じ曲を録音させたりしたのだが.

Take Me With Youの方はゴスペルに元ネタのありそうなアップ・テンポのR&B.こっちも歌いっぷりはすごい.

ジョニー・ハーツマンはインタビュー(Living Blues No. 47)で,セッションのメンバーとして,Fred Casey (d),Bobby Reed (b), Henry "Gino" Landry (as/ts), Bobby Forte (ts)という名前を挙げていた.My Time After WhileのCDリイシューはEl Cerritoで出ていたようだ.

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