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2013年4月 1日 (月)

追悼ジミー・マクラクリン(下)

これは彼らしさが現れた,評価すべき作品ではないだろうか,と.

Jimmy McCracklin, It's Not The Right Thing b/w Outside Help, Oak City 523.

Oakcity523 ブルース&ソウル・レコーズ109号の,日暮泰文さんによるジミー・マクラクリン追悼の文を読む.曰く「時代のトレンドをどう自分に引き寄せるか,というところで才覚を表し」,「新たな時代に対応できるミュージシャンシップ,ファンクのノリを取り入れるブルースマンとしての力は抜群」.ああそういう人だったよねえ,とうなづいたりする.

時代のトレンドの意識,ファンクのノリを取り入れる,というキーワードに着目すれば,このOak City盤もまたその特徴を示すものだろう.これは多分1970年台後半以降のものかと思う.ファンクやソウルは当然のこととして,ディスコ音楽とか,そういうのもマクラクリンの視野にあったことだろう.その時代の流行音楽として違和感なく,それではっきりとジミー・マクラクリンの歌と分かる,そういう作品.プロデュースにはマクラクリン自身にピー・ウィー・エリスという人,それに旧知のボブ・ゲディンズの名前が並ぶ.

1960年代からファンキーな要素も取り入れていたし,ローウェル・フルソンのTrampの作者ということもある.だから特別意外でもないのかもしれないが,両面とも切れ味よいファンクのリズムを使っている.男声・女声のコーラスの使い方等アレンジも本格的というか,その時代の音になっていて,本気でヒットを狙ってる感じだ.それで歌い口はいつものジミー・マクラクリンなのだ.どちらの面がベターとも言い難いが,Outside Helpの方がちょっと好み.良いと思うよ.

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