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2012年11月 4日 (日)

完璧なスタジオ・ミュージシャン

そりゃ凄い腕前だったと思うわけ.

Lafayette Leake Trio, Disgusted b/w After Hours, Val 02.

Val02 ピアニスト,ラファイエット・リークはChessレーベルで色々なセッションに参加していた.プロデューサーのウィリー・ディクソンの信頼が厚かったのだろう.長くなるがディクソンの言葉を引用すると,

「ラファイエット・リークは読譜力がとてもあったし,ピアノのことをよく知っていた.弾いて欲しいと思うことがあれば何でも一発で弾けたんだ.奴はピアノで奇跡だって起こしたよ.チェス兄弟は何か思いつきを言うことがしょっちゅうあって,『おい,これを一方の手で弾いて,あれをもう一方の手で弾いて,ついでにこいつも同時に弾いてくれ.』とか.物理的にそんなの無理だろ,ということが何度もあったけれど,リークはどこからか3本めの手を繰り出して,やってのけたんだよ.(Willie Dixon and Don Snowden, I Am The Blues, Da Capo, p.97, 引用終わり)」

ジャズの素養があったようだが,昔のバレルハウス・ピアニストより洗練された,ヴァーサタイルなピアノ奏者だったと思う.Chessでは1957年に長い間お蔵入になった逸品Slow Leake,1972年にスイスでのライヴ録音が2曲ある.その1972年の1曲,Wrinklesなんて本当に素晴らしい.ベースとドラム,これがウィリー・ディクソンとフレッド・ビロウなのだけれど,にリズムを任せてよいということもあるだろうが,左手も自由に使って,それこそ手が3本あるような多彩なソロを聞かせている.ツアーを好まない人で,あまり自分がフロントに立つことはなかったが,1970年代と80年代にヨーロッパでアルバムを録音している.それらもピアノの良さは味わえた.

リークは1960年代にValレーベルから2枚シングル盤を出していて,これはその1枚め.

Disgustedはメローなスロー・ブルース.リークは,凄く上手い歌手ではないけれど,ちょっと良い味をしている.甘口な歌にころころと絡むピアノは,それはもう素晴らしい.まったりと楽しみたい.

After Hoursは,いつもよく聞くAfter Hoursで,リークはオルガンで演奏している.オルガンかあ.いや嫌いじゃないけど,彼のピアノでAfter Hoursを聞きたかったところ.

1962年ごろの録音で,メンバーはレーベルに書かれており,レジー・ボイドがベース,タイロン・ハリスがドラム,となっている.

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コメント

私もDisgustedは曲に合った枯れた歌い方でいい味があると思いますが、CDを買ってまで聞く気は起きないですね。
シカゴはフランス時代の地名が残っているので、この人のすんで居たところがLafayetteかな、と思います。

投稿: LazyDog | 2012年11月 5日 (月) 20時23分

さあ,名前の由来はどんなもんでしょう.Lafayetteは人名でもあるから,ミシシッピで生まれたときからLafayetteかも分かりません.

投稿: BackDoorO | 2012年11月 6日 (火) 21時53分

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