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2011年9月11日 (日)

また微妙なモノを

前回のはかなり微妙なウェスト・コースト・ブルースだったけれど,ついでなんで,また微妙なのを.

Willie E. Hoskins Jr., Oil Man (Part 1) b/w Oil Man (Part2), Boola-Boola 1.

Boolaboola1 ウィリー・E・ホスキンス・ジュニア,などと言われても何のことやら,さっぱり手がかりがない.この他にレコードは出していないと思う.レーベルの方は,変てこな名前のわりに十何枚かシングル盤を出している.

それでOil Manという曲,パート1に針を盤面に下ろすと,ギター?いや,変な楽器,あ,これクラリネットだ.というわけで,クラリネットのイントロで始まるというのは戦後ブルースでは珍しい.歌が始まると,スムースでクールな,いかにもウェスト・コーストらしいスロー・ブルース.際立ったものはないけれど,ぼーっと聴くにはよろしい.何を歌っているんだろうか.

♪また金曜日がやってきた〜
(ふむふむ)

♪ちょっとオイルを飲みたい気分〜
(はあ?あんた油飲むんか?)

というわけで,何だかよく分からない.「俺の心は錆びついて,いつもきーきー言ってるんだ」とも歌っていて,厳しい労働からの開放を,心に注油してくれ,という喩えで言っているようだ.

パート2はクラリネットのソロが長く,大々的にフィーチャーされる.クラリネット・ソロがこの作品の売り物ということか.もしかすると,ホスキンス・ジュニアという人がこれの奏者なのだろうか.それで,そのクラリネットだが,正直なところ特別凄いとも効果的とも格好良いとも思えない.意外とブルースっぽい,というか,違和感はそれほどない,というか,そんな感じ.

クラリネット以外は,ホーン,ギター,ピアノ,ベース,ドラムが過不足ない伴奏を提供している.The Blues Discography 1943-1970は1969年オークランド録音としている.レーベルの住所はカリフォルニア州バークレーとなっている.プロデューサー名がWillie E. Hoskins Jr., Jim Moore,Lee Canalesとなっていて,ムーアという人がレーベル・オウナーだそうだ.

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コメント

ご無沙汰をしております。
音楽と縁遠くなりつつあるこの頃、何か書こうと思ってもなかなか腰が上がりません。
でも、今日は別、この人は僕らにはレーベル・オーナーとして、作曲家・アレンジャーとしてもかなり有名な人だからです。
1969年にオークランドのテレグラフ通りに居を構えた「ブーラブーラ・レコード」は「ナチュラル・フォー」という男性4人のソウル・グループがローカル的に大ヒット、当時のメジャーのABCレコードへの売り込みにも成功して、ウィリーは自身のクラリネット奏者兼シンガーとしてより、ソウル系他アーチストの制作に多く携わった人物です。
「ジェシー・ジェイムス」をABCに送り込み、「ナチュラル・フォー」に続けと「ペースセッターズ」、「ハートフィールド・ブラザース」のようなハーモニーグループのシングルを次々に出し、ブルース系では「ユージン・ブラックウェル」や「ファッツ・ゲインズ」を手掛け、ファンクでは「マーヴィン・ホルムズ」を成功させUNIからメジャー・デビューさせました。
今でも活躍して日本にも時々来ている有名な「ウィスパーズ」の初期のソウルクロック盤シングルも彼のアレンジですし、1000ドルは超す値段の付く「サイ・ハイタワー」のカーメン盤シングルも彼の手によるものです。
彼は自分で伝記を書いていて、まだ入手は可能なはずです。
http://www.amazon.co.jp/Soulful-Sounds-Survival-Willie-Hoskins/dp/1931823138
僕はこれをどこかに持っているはずですが、なかなか再度読み返す時間がありません。
でもそれほど興味深い事実が次々に出てくると言う本ではなかったと思います。
僕が不思議に思っているのは
http://wilhospublishing.com/home.html
で、同姓同名、楽器もクラリネットなのです。
プロダクション名も「ブーラブーラ」時代の後半と共通しています。
アルバムはお馴染みのレコード屋で買えますが、果たしてどうなのでしょう。
http://www.cdbaby.com/cd/HoskinsWillie
親子?同一人物?

投稿: むらたまこと | 2011年9月25日 (日) 02時39分

おおっ,この人にはそんな業績があったのですか.ウェスト・コーストではかなりのキー・パーソンと言えそうですね.全然知りませんでした.

> 親子?同一人物?

同一人物のようですね.wilhospublishing.comのBuyをクリックしてスクロールすると同じ本が出てきますから.本とサイトのバイオを比較する必要がありますけど.

正規の音楽教育をかなり受けている人なんですね.謎がすべて解けたような気がします.

投稿: BackDoorO | 2011年9月25日 (日) 11時04分

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