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2011年7月17日 (日)

もしかして,ヒット?(その1)

前にベン・ハーパーというシンガー/ハーピストのDriveway Bluesという曲のことを書いたのだけれど,あれは,もしかするとヒットした有名な歌だったのだろうか?というのは,カバー・バージョンがいくつか出ていて,かなり知られた曲のように思われるのだ.

Roy Milton, Driveway Blues b/w I'm Forgettin' About You, Thunderbird 104.

Thunderbird104 1960年に録音されたベン・ハーパーのDriveway Bluesは別にR&Bチャートに入ったということはないようだが,ローカルにはよく売れたのかもしれない.ロイ・ミルトンが1962年にどうしてこの曲を採りあげたのかは知らないけれど,全然売れてなかったら彼が知る機会も無かっただろう.

さて,そのDriveway Blues,ベン・ハーパーのオリジナルは,生ハープが終始入り,ハーパーの歌にもごつごつした感触があった.これに対しロイ・ミルトンの方はスムースでメロウな歌いっぷりで,伴奏のほうも彼のバンドらしく厚みのあるホーン・セクションがきっちりと入り,ずっと都会的に洗練されている.しかし,歌のメロディーと歌詞は紛れもなくベン・ハーパーのDriveway Bluesで,原曲の良さがしっかり伝えられている.出来の良さではオリジナルとどちらが上とも言えないくらい,このロイ・ミルトンのバージョンも良いと思う.

その裏のI'm Forgettin' About Youの方は,中くらいのテンポの甘味も哀愁もあるR&Bバラッド.こちらも魅力ある作品になっている.

ロイ・ミルトンは1940年代後半から1950年代に掛けて大量の録音を残したが,1960年代になるとさすがに時代に合わなくなったか,録音の量は減り気味になる.1950年代以前より凄いとかいうことではないが,その1960年代のシングル盤作品やKent(United)のLPがさほど悪いわけではない.中でもこのThunderbird盤は繰返し聞きたくなるものを持っていると思う.

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