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2011年6月 5日 (日)

レア・ルイジアナ・グルーヴ

キング・ソロモンのレコードがファンクの分類で売られてたり,彼のLPがレア・グルーヴとやらで需要があったり,とかいうのは,「え,何で?」みたいな感じだ.それでも,キング・ソロモンの良い面はストレートなブルースだけではない,というのは分かってきたような...

King Solomon, Louisiana Groove b/w My Dream, Cadillac 503.

Cadillac503 このレコードのMy Dreamというのは,スローのブルース・バラッドなのだが,これがどうも変な曲だ.極度にけだるい,ノリがあるのかないのか分からない妙なリフをバックに,そうねえ,ジミー・マクラクリンかアル・キングにありそうな感じの調子で歌っていく.それが,普通のブルース形式でもなく,めりはりなく,盛り上がりもせず続いていって,狙いが分からない.これに,最初,最後,それに途中も少し,ニセライヴみたいな聴衆ノイズが入るのも意図がよく分からない.もっとも,これを入れないと,いくらなんでも楽曲が地味過ぎて,ということなら,それもそうだな,という気はする.キング・ソロモン自身は慎重に歌っていて,悪くはない.

さて,Louisiana Grooveの方は一転して快活なダンス・ナンバーで,こっちはとても良いと思う.明るいホーンは何やら南国っぽくて,これはラテンR&Bというものか,とも思うが,ギターとかベースとかファンクっぽくもある.歌の方は全国の地名を連呼しつつI'm in the moodとかI've got the grooveとか繰返していて,特に内容らしいものはないのだが,伴奏陣共に大変格好良い.これはキング・ソロモンの魅力ある面の一つを聞ける作品ではないか.

The Blues Discography 1943-1970は1963年の録音としているが,疑わしい.大体,エリス・ソロモンなどと言っているくらいだからキング・ソロモンの項については同書の記述はそれほど信頼できない.Night TrainのCDの解説書はMader-Dレーベルの後,Highlandレーベルに録音する前,としていて,そちらの方が本当らしい.1968年前後のものだろう.

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