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2011年6月26日 (日)

忘れ得ぬ名歌手,サニー・グリーン

ロサンゼルスのブルース/ソウル歌手,サニー・グリーンはとにかく優れた才能を持っていた.

Sonny Green, I Can Ketch But I Can't Hold b/w It's A Game, Fuller 8156.

Fuller8156 サニー・グリーンは1960年代から1970年代にかけて良いブルースやソウルのシングル盤を作り,中にはR&Bチャートに入るヒット曲もあったのだが,結局あまり有名になることはなかった.作品は少ない方だが,広い声域と豊かな表現力を持った実力ある歌手であることは明らかであり,彼のことを無名扱いするのはよくない.なんでも,West Coast Deep Soul GiantとかいうCD-Rで彼のシングル作品が出ているようで,怪しげな盤だが,怪しげでも何でもこの好歌手のリイシューが出ているのはよいことだ.

サニー・グリーンは1969年にチャールズ・フラーという人のFullerレーベルから,シングル盤2枚,計3曲を発表している.これはその1枚.

I Can Ketch But I Can't Holdは重厚なスロー・ブルース.歌いだしのところはジョニー・テイラーのSar時代のブルースとかを思い出す.ブルースのエキスを煮詰めてどろどろにした,濃すぎるような伴奏に対し,サニー・グリーンはハイ・ピッチな声で熱唱している.難点は,ちょっとめりはりを付けすぎで,熱意が空転気味に思えることか.グリーンはその後もっと良いブルース曲を発表するが,これもこの時代のウェスト・コースト・ブルースとしては良い作品だろう.

It's A Gameは,曲の雰囲気は似ているが,ブルース形式は避け,非常にブルージーなソウル・バラッドにした,という曲.雰囲気からすればこれも「ブルース」と呼んだって全然おかしくない.この曲もジョニー・テイラーの初期作品を思わせる.こちらの方がまとまりが感じられ,楽曲の魅力はI Can Ketch But I Can't Holdよりも少し上じゃないかと思う.

レーベルのFullerはC&Fというのと同系で,C&Fでは前にシャーウッド・フレミングのレコードのことを書いた.このサニー・グリーンのものも,シャーウッド・フレミングのものと同様にプロデュースはCal-Full Production,となっている.

これはオマケ.ジョニー・テイラーの曲歌ってる.

http://www.youtube.com/watch?v=WJM1_L_HqZs&feature=related

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