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2011年5月29日 (日)

当然別人

キング・ソロモンが残したシングル盤レコードの内容は,どれも高水準だった.その多くがNight Train,Flash,P-VineなどでCD化され,聞きやすくなったのは大変良いことだ.でもシングル盤もやっぱり欲しいよ.

King Solomon, Just A Little Faith b/w Sittin' Here Thinkin', Franklin Productions 103/104.

Franklin103 The Blues Discography 1943-1970も1971-2000も,この人をローウェル・フルソンの古い録音でピアノを弾いていたエリス・キング・ソロモンと混同しているが,もちろんそんなことはない.聞けば明らかだと思うんだけどね.こっちのキング・ソロモンに関してはNight TrainのCDの解説書が,本人にも取材して,確かな経歴を書いている.ブルース&ソウル・レコーズ誌No.96の記事(リアル・ブルース方丈記,第七回)も彼の経歴に関してはそれに基づいていると思う.

そのCDの解説書によれば,彼の本名はキング・シルベスター・リー,1934年10月12日,ルイジアナ生まれだそうだ.1978年にLPを出した後の消息を聞いた覚えがないが,なんと,そのCDが出た2004年の時点で「アクティブ」だったそうだ.このFranklin Productions盤は1969年にHighlandレーベルに録音する前のものだというから,1968年とか,その頃のもののようだ.両面ともNight TrainのCDやDiving DuckのLPには入っていない.

このレコードの内容が,ちょっと凄い.彼のレコードではBall/CheckerのNon-Support Bluesなんかが特に好きなのだが,このJust A Little Faithというのは,それに迫るような,ほぼヒズ・ベストではないか.どろどろしたスロー・ブルースで,キング・ソロモンの曲にはよくあるパターンではある.しかし,それが,どうしたのか,と思うほど迫力がある.終始力強くシャウト,スクリームして,伴奏も熱く,息を詰めて聞くような音楽が展開される.

Sittin' Here Thinkin'の方はアップテンポのブルースで,Just A Little Faithに比べれば軽い曲だが,それでも熱気は感じられる.

録音データなどははっきりしないが,ソロモンの他のレコードではResist盤なんかと雰囲気は似ている.Resist盤ではチャールズ・ライトというギタリストのバンドが伴奏しているそうだ.レーベルのFranklin Productionsについてもよく分からないが,このレコードの後に制作されたHighland盤にもA Franklin Productionなどと記されていた.

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