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2011年3月27日 (日)

ラッキー・パパ

これを都内のレコ屋で買ったのは1980年か81年頃だと思うが,オルガン弾いているのが子供だとは全然思わなかった.

James Peterson/Lucky Petersons Blues Band, All On Account Of You b/w Sing The Blues Till I Die, Yambo 77705/6

Yambo77705 ジェイムズ・ピーターソンもラッキー・ピーターソンもこのレコードで初めて名前を知ったのだけれど,どんな人達なのか,そのときに自分がアクセスできる情報の範囲では全く分からなかった.同姓だから親族だとは思ったが,親子だとも知らなかった.

手がかりがつかめたのはリトル・ミルトンが1983年に来日したときのこと.いささか目立ちたがり屋の(そんな風に見えた)若いオルガン奏者の名前が「ラッキー・ピーターソン!」とコールされて,ああ,あのレコード,この人が弾いてたの,と,いきなり謎だった人物の姿形が明らかになってしまった.もっとも分かったのは姿形だけで,ラッキー・ピーターソンのレコード,1-2-3-4は1971年,彼が6歳のときR&Bチャートに入るヒットだったと知ったり,そのとき作られたアルバムOur Future (Today LP1002) をレコ屋で見かけたり,ジェイムズ・ピーターソンがラッキーの父であることを知ったりしたのは,さらにそれから何年か後のことだった.

さて,ウィリー・ディクソンのYamboレーベルから出たこのレコード,ピーターソン親子の最初期の作品と思われる.ラッキー・ピーターソンの1-2-3-4はTodayで出ているがYambo 777003/4という番号でも出ているそうで,同じセッションで録音したものと思われる.だとすれば1971年ごろの録音だろうか.それならアレでデータが分かるだろうと,The Blues Discography 1971-2000を見たところ,載っていなかった.これは編者が1970年以前の録音と考えているのか,このレコードを見落としていたのか,どちらなのだろう.なおThe Blues Discography 1943-1970にはジェイムズ・ピーターソンの項はない.

さて,このジェイムズ・ピーターソンのレコード,さすがに父の貫禄を示していて,ラッキー・ピーターソンの1-2-3-4よりも聞く価値はずっと高いと思う.

Sing The Blues Till I Dieはけだるい雰囲気のスロー・ブルースで,渋い声でじっくり歌われる.ワウワウを掛けたリード・ギター,リズム・ギター,ピアノ,ベース,ドラム,オルガンという編成の伴奏の方もヴォーカル同様にじっくり迫り,真情の伝わる作品になっている.それで1コーラス歌い終わると,ラッキー・ピーターソンがオルガンのソロを弾き始めるのだが,これが本当に5歳とか6歳とかのお子様による演奏なのだろうか.えらい格好良いんだが.

All On Account Of Youも大体同じような感じだが,こちらは8小節ブルースの形式になっている分,少しだけ雰囲気は変わる.

ジェイムズ・ピーターソンはアルバム・アーティストとして録音もなかなか多いけれど,このシングル盤作品ももう少し知られて良い.

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