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2011年2月20日 (日)

焼き直しもオツなもの

歌手でピアノ奏者,ウィリー・メイボンは,多くの録音があって,シングル盤作品のリイシューも進んでいる.自分的には何曲か非常に好きな曲があるけれど,世間の人気はどうだろう.そんなに人気絶大とは思えないが.

Willie Mabon, I Got To Have Her b/w I Don't Know, Mad 1300.

Mad1300 ウィリー・メイボンはChessでいくつかヒットを出した後,Federalで何曲か録音して(これは英Aceで出ていた),その後1960年にMadというレーベルでシングル盤2枚,4曲を録音している.これはその2枚目.

I Got To Have Herは,Chessで1953年に録音していたGot To Have Itというのと大体同じもので,歌の文句が少し改造されている.だからChess録音の焼き直し,と言ってもよい.しかし,焼き直しがいつも不味い,と決まったわけではない.このI Got To Have Herは良い出来で,ChessのGot To Have Itより完成度は上じゃないか.メイボンの滑らかな歌い口を十分楽しめる.その後ローカルヒットしたFormalレーベルのI Got To Have Someとも近い作りで,得意のスタイルと言ってよさそう.渋いギターを弾いているのはハーベイ・ヒルだが,これはデトロイトで自己名義の録音をしたハーベイ・ヒルだろう.彼のShe Fooled Meは昔Blues ClassicsのLPで聞けたのだけれど,ディジタルのメディアではどうなっているのかな,と思ったらFantastic Voyageの3枚組CDに入っているようだ(Let Me Tell You About The Blues - Detroit, Fantastic Voyage 070).

I Don't KnowはもちろんParrot/Chessで大当たりしてスタンダード化した,クリプル・クラレンス・ロフトン由来のI Don't Knowで,これは再演.オリジナル版と大体同じだけど,オリジナル版のほうがフレッシュで良いかな.

The Blues Discography 1943-1970によるとメンバーは次の通り.

  Willie Mabon, Vo, p;
  Jay Peters, ts;
  Harvey Hill, gtr;
  Bill Anderson , b;
  Jimmy Bolden, d.

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