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2010年11月14日 (日)

ニューヨークの喧騒・その1

前々回にRhythm & Bluesという10枚組CDのことを書いたけれど,エディー・アルストンが入っていて,ちょっとびっくり.よく入れたな,エディー・アルストン.

Eddie Alston, I Just Can't Help It b/w Gonna Get Me A Watchdog, Barry 109.

Barry109 この人,The Blues Discography 1943-1970にこのレコード1枚,2曲だけがリストされている.無名にもほどがある,というような人だ.どんなもんだろ,と入手してみての感想は,お,結構いけるかな,いや,御本人の力量はちょっと微妙か...みたいなもやもやしたものだった.The Blues Discography 1943-1970は1961年頃,ニューヨークで録音されたものとしている.レーベルのBarryはOld Town系のレーベルだそうだ.このアルストンという人のことは何も知らないのだが,ニューヨークのローカルなブルースマンなのだろう.

Gonna Get Me A Watchdogはミディアム・テンポのブルースで,間奏のギター・ソロがちょっと格好良い.エディー・アルストンは,声は悪くないのだが,どうも声域が広くないように思え,この時代の歌手としては下手な方だ.ううむ,超マイナーなんだからこの程度で仕方ない,という気もするが,なんかすっきりしないな.

10枚組CDに入っていたのはI Just Can't Help Itの方で,こちらの方をより高く評価したい.良く弾むリズムを持った軽快なロッキン・ブルースで,このリズムの心地よさだけでかなり満足できる.ホーンの使い方など,アレンジも良く出来ている.控えめにスライド・ギターなんかも入っているが,これは控えめでなくても良かったかな.

本当のニューヨークの街のことを全然知識がないのだが,この固有名詞からなんとなく連想するのは大都会の喧騒だ.昔,少しだけ見物して歩いたニューヨークの街は,大通りでは自動車のクラクションとかで騒々しかった記憶があるし,喧騒を連想してもさほど変ではないだろう.1960年代くらいのニューヨークのブルースを聞いていると,賑やかな曲が多くあって,これは街の喧騒が音楽に映されているように思えてくる.エディー・アルストンのI Just Can't Help Itもその手のもののようだ.

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コメント

久しぶりにエディ・アルストンを出して聞いてみました。
確かにあまり特徴がないですね。
でも控えめに入っているギターが何となくニューヨークっぽいかと・・・。
時代があと数年前ならこのギターの音をもう少し表に出して録音されたかもしれませんね。
BARRYの他のレコードのリリース状況からいうと、録音は60年代初期なのかもしれませんが、発売は64年頃と想像します。
あ、今思い出しました。
最近エディー・アルストンについてどこかで何か見た記憶があります。
僕の勘違いでなかったら、この件についてまた投稿します。

投稿: むらたまこと | 2010年12月 8日 (水) 00時34分

思い出しました。
この曲、数年前にイギリスのACEで出た「Hy Weiss Presents Old Town Records」という2枚組にも収録されていて、いまそのCDを出して確認は出来ませんが、確か何かちょろっとこのシンガーについて書いてあったかと思います。
あぁ、思い出せてすっきりした。寝ま~す。

投稿: むらたまこと | 2010年12月 8日 (水) 02時27分

> この曲、数年前にイギリスのACEで出た「Hy Weiss Presents Old Town Records」という2枚組にも収録されていて、

ああ,Aceで出ていましたか.Aceは出すときは徹底的ですからね.また解説も事細かく色々書かれていて.そのCD,持ってないんですよ.当ブログでやったのでは,ラリー・デイルのGlover録音なんかも入っているんじゃないかと思います.ちょっともう買いにくいですかね.

投稿: BackDoorO | 2010年12月 8日 (水) 21時30分

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