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2010年8月29日 (日)

夏向きの音盤

それにしても,今年の夏の暑さといったら,何だろう.8月も半ばを過ぎりゃ涼しくて楽な日もある,というのが何十年か生きてきて発見した経験則なんだが,今年は全然そんな気配がない.このまま地球最後の日までずっと暑いんじゃないか.

こういう陽気がつづくと,あまり暑苦しいようなものを聞いては体に悪い.音楽に熱中するあまり熱中症で目を回してはいけない.と思いながら音楽の方はどうも熱気充満系になってしまうね.それでも,このレコードなんかは比較的涼しい方だ.

Ray Agee, Leave Me Alone b/w You Messed Up My Mind, Celeste 615.

Celest615 レイ・エイジーは,1950年代から1970年代くらいまで凄い数のレコードを出している.R&Bチャートに入ったヒット曲はないようだけども,長い間大量のレコードを出してこれたのだから,それなりに人気があって,レコードを出せば良い商売になったということなのだろう.最初期の録音はチャールズ・ブラウンみたいなタイプだったが,1950年代の終り頃から,独特の味のある節回しを使うようになった.歌手としてそんなに実力者とは言えなくても,この節回しにオリジナリティが感じられ,ついレコードを買いたくなる.

それで,You Messed Up Mindというのが,レイ・エイジーの良さが十分に発揮されたスロー・ブルース.スムースでクールにきまったアレンジが非常に良い.アレンジャーはジーク・ストロングで,メアリー・アン・マイルズや,クライ・ベイビー・カーティスのレコードでもそうだったが,ここでも素晴らしい仕事をしている.ホーンは温存気味で控えめに,曲の大部分で電気ベース,ドラム,ギターだけのシンプルで涼しげな伴奏にして,エイジーの節回しを十分に聞かせている.特に歌にきめ細かく表情をつけるギター,うつろにぶんぶん響く電気ベースが印象に残る.

Leave Me Aloneの方は元気のいいブルージーR&Bで,こちらもレイジーの節回しの独特さは表れているが,ちょっと曲が凝りすぎじゃないかと思う.というか,こっちは涼しくない.

The Blues Discography 1943-1970によれば1963年は64年の録音で,メンバーは分からないそうだ.Celesteはアレンジャーのジーク・ストロング自身のレーベルで,エイジーのレコードを8枚出している.

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