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2010年6月 5日 (土)

当然のヒット作

1960年代にヒットを飛ばしたシカゴの歌手,G・L・クロケットは,数年前にCDリイシューも出たから,少しは有名になったのだろうか.

G.L. Crockett, It's A Man Down There b/w Every Hour, Every Day, 4 Brothers 445.

4bros445 G・L・クロケット,4 Brothersで質の高いシングル盤を3枚出した後,1967年,脳出血のため30代の若さで亡くなってしまった.録音の量がどうにも少ないから,すごく人気が出る人とはとても思えない.魅力のあるアーティストだと思うのだけどね.

昔のブルースの本,マイク・ロウのChicago BluesなんかはG・L・クロケットを「ジミー・リードのイミテーター」とミもフタもない言いようをしている.確かに,ジミー・リード風に聞こえるかもしれないが,G・L・クロケットはジミー・リードと同じではないし,リードの劣化版でもない.ジミー・リードをもう一段階レイジーにしたような歌い口は,この人だけのものだ.伴奏の,跳ねるような弾むような感覚にも個性を感じる.まあ,長生きしたらメジャーなアーティストになっていたか,というと,ちょっと断言できないが.

4 Brothersでの最初のシングル盤,It's A Man Down Thereは1965年にR&Bチャートで10位,Popチャートで67位に入る大ヒットになった.1960年代のシカゴ・ブルースとしても,小レーベル4 Brothersとしても異例のことだ.しかし,それだけ売れたのは不思議ではない.人を引き付ける力が音楽にあったからだ.単なるジミー・リードのコピーだったらそんな成功は起こるはずがない.心地よい,よく弾むリズムに乗った,アップ・テンポのブルースで,クロケットは小味良い歌を聞かせ,バンドとの一体感も良い.曲の内容は,サニー・ボーイ・ウィリアムソンNo.2のOne Way Outと同じような間男もののようだ.

B面のEvery Hour, Every Dayはサム・クックを意識したようなR&B曲.

1965年6月頃の録音で,ヘンリー・グレイ(p),ルイス・マイヤーズ(gtr),レジー・ボイド(b),といった腕利きが参加している.

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