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2010年4月 4日 (日)

きっちり制作

チコ・チズムのCher Keeレーベルから出たレコードの中では,ジョニー・クリスチャンのものは評価が高かったのではないか.

Little Johnny Christian And The Chicago Playboys, I Gotta Sad Feeling b/w Ain't Going To Worry About Tomorrow, Cher Kee 537.

Cherkee537 ジョニー・クリスチャンのレコードは,前にBig Boyレーベルのものをとり上げた.あれも良かったが,これも良い出来だ.あまり絶賛するのはちょっとまずい,とは思うのだが,Big Boyのものよりも緻密に作られていて,完成度は高い.

Ain't Going To Worry About Tomorrowというのはなかなか聞きごたえのあるスロー・ブルースだ.抑え気味の,滑らかでメロウな歌い方だが,無理がなく,好感がもてる.歌のメロディーはCummins Prison Farmに似ている.ホーンのアレンジ,ソロも弾くオルガン,でしゃばらないギターがうまく配されて,モダン・シカゴ・ブルースとしてソツなくまとまっている.

I Gotta Sad Feelingはタイトルに反して楽しげな調子のブルース.朗々とした声で歌っている.ギターとサックスのソロも入る.こちらも伴奏がうまくアレンジされている.

古雑誌(Living Blues No.55)を見ていたら,録音データが分かったので記載しておく.

    Odyssey Sound Studio, Chicago, June 16, 1982
    Johnny Christian, Vo;
    Vernon Banks, gtr;
    Stan Banks, org;
    Ozzie Stanford, sax;
    Jerome Vaughan, tr;
    Willie Wards, dms;
    Avery Brady, b;
    Chico Chism, supervisor.

ギターのヴァーノン・バンクスはチコ・バンクスの名前でアルバムを出したが,40代で亡くなっている.その兄弟のスタン・バンクスにも自己名義の録音がある.

驚くような特別なものは無いけれど,きちんと制作されていて,1980年前後のシカゴ・ブルースの良作だろう.

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