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2010年4月11日 (日)

DJの知るニーズ

Big BoyとかBlack Beautyとかいうのは,シカゴのディスク・ジョッキー,ビッグ・ビル・コリンズのレーベルで,ジョニー・クリスチャンなどはLPも出したが,それ以外にも,アルバムを出すには至らないアーティストのシングル盤が何枚か出ていた.

Bob Freenly, My Mojo Working b/w Up In Here, Big Boy 41.

Bigboy41 レーベルに記されたアーティスト名のボブ・フリーンリーというのは誤植で,本当はボブ・フリーニー(Freeny)というのだそうだ.もっとも,正しい名前で他にレコードを出しているわけでもなさそうだが.

このレコードは,両面とも他の歌手の曲のカバーで,My Mojo Workingはマディ・ウォーターズのGot My Mojo Workingだ.これが原曲とまったく違っていて面白い.歌の文句はマディと同じで,確かにMojo Workingだけれど,なんと,ゆったりしたスロー・ブルースに仕立てられている.ボブ・フリーニーは歌が凄く上手いとは思わないが,太いごわごわとした声がいい感じだ.バンドはギター2本,オルガン,ベース,ドラムというわりとシンプルなもの.このレコードが録音されたのは1970年代半ばくらいのはずだが,そうとは思えない1950年代の古典的シカゴ・ブルースのような作りになっている.ギターのイントロなんかジミー・ロジャーズとか,そんなのを思い出す.1970年代でもこの手のスタイルは受けている,とビッグ・ビル・コリンズは見ていたのだろうか.

Up In Hereはジュニア・ウェルズが録音したファンク・ブルースで,フリーニーのバージョンは比較的原曲に忠実だと思う.ただ,こちらはホーンが入らないので,豪華にホーンが入るジュニア・ウェルズのオリジナルに比べると少し寂しい.キング・エドワードのギターがそれをカバーすべく頑張ってはいるが.

二線級のアーティストには違いないが,My Mojo Workingのじわじわっとくるブルース・フィーリングが意外と良くて,ビッグ・ビル・コリンズのレーベルのものとしては好きなレコードだ.

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