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2010年3月 7日 (日)

自称キングのブルース

リトル・マック・シモンズ,いろいろ聞いているうちに,以前よりは関心が持てるようになった.二流のアーティストだと思うし,変な作品もあるかもしれないけれど,良いのだけ選って聞けばそれなりに楽しめる.これは,以前コメントで教えていただいたもの.

Little Mac, You Mistreated Me b/w Broken Heart, Jaybird 4001.

Jaybird4001 Bea & Baby 113として出ていたものの再発で,The Blues Discography 1943-1970は1960年1月15日の録音としており,メンバーは,

Little Mac Simmons, Vo/h;
John Jackson, ts (overdubbed);
Detroit Junior, p;
Eddie King Milton, T. Jones, gtrs;
Kinner Scott, b;
Richard Robinson, d.

ということになっている.

聞き物はYou Mistreated Me.じっくりと歌われるスロー・ブルースで,本人比では力作だ.サックスが入り,シモンズはハーモニカを吹かず,歌に専念している.1960年の彼の録音としてはモダンな作りだろう.歌手としてはちょい非力だから,物足りなさは残るけれど,真剣に作られたブルース曲ではある.個人的にはCheckerのI'm Happy Nowや前回のNever Leave My Homework Undoneの方が好みかなあ.それでも,これも良い作品には違いない.この曲,曲の作者にシル・ジョンソンの名前が入っているが,どうしてなのかは分からない.ギターがシル・ジョンソンじゃないか,と思えば,ジョンソンの演奏のようにも聞こえてくるが,多分上に記したメンバーで正しいだろう.

Broken Heartの方はルイジアナ風バラッドで,スリム・ハーポとか,その手の人がやりそうな曲.いきなりこんな曲をやられても反応に困るが,悪くはない.こちらはハーモニカ・ソロが入る.

ところで,何週間か前のこと,NumeroのLight: On The South Sideが届いた.この写真集の見どころ(突っ込みどころ?)はクラブに集まる男女のセンスだろうけれど,ポスターの写真も色々収められていて,楽しい.リトル・マック・シモンズのポスターも2つくらいあって,曰く,「歌うハーモニカ見逃すべからず!」,「世界最高のハーモニカ奏者」,「我こそキング」とアピールしまくっている.うーん,シモンズさん,自信家だったのね.

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コメント

リトル・マック・シモンズ、私は2CD「Meat & Gravy from Bea & Baby」収録曲しか知らず余り興味をおぼえませんが、残した作品には面白いモノがあるようですね。アルバート&BB、ボビーにシル・ジョンソンも登場するビデオに彼も出てましたよね、それなりに力があった人だったのだと想像します。

Delmarkから発売予告されているWillie Buck 「Life I Love」というCDジャケにも名が載っていて、ちょっぴり気になっています。

投稿: 輪高 | 2010年3月 8日 (月) 22時37分

リトル・マック・シモンズのCDの解説書を眺めていると,彼が顔役然として,あっちこっちで名前を見るのは,どうも,音楽家として優秀というより,お金持ちだったからではないか,というのが真相のように思えます.お金持ちだったわけは,麻薬の販売で儲けていたから,のようです.ときにはそれで警察の御厄介になったりしたそうです.レーベルの立ち上げ資金もそれで捻出したようです.

ウィリー・バックをDelmarkが出すのですか.20年くらい遅かったんじゃないか,なんて言いそうになりますが,プロデュース次第でそこそこ聞けるかもしれませんね.前に1枚紹介しましたが,他にもう少しあって,また書くかもしれません.

投稿: BackDoorO | 2010年3月 9日 (火) 20時52分

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