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2010年2月27日 (土)

聴かない方の面

ブルース・アンド・ソウル・レコーズ誌91号のファンク・ブルース100選,レーベル写真を見て行くと,「あれれ,これ,入るのか?」というのも,ちらほらとある.これもその一つだったのだけれど.

Little Mac Simmons, Never Leave My Homework Undone b/w Givin' Me A Hard Time, Dud Sound 4719.

Dud4719 このリトル・マックのDud Sound盤,Givin' Me A Hard Timeがその100選に入っていた.それで,あ,これ持ってる,というのはすぐに分かった.だけど,はて,どんな曲だっけ?少なくとも1回は聞いているのだけれど,さっぱり記憶に残っていない.その裏の,というかA面のNever Leave My Homework Undoneの方は良い曲だと思っていて,このレコードを聞くときはそちらの面ばかりで,Givin' Me A Hard Timeはオマケだと思っていた.あれ,そんなに良かったかね?

それで,記事を見て,これは自分の気付かぬ良さがあったか,とGivin' Me A Hard Timeを聞き直してみて,ああなるほど,意外と良いねえ.特にホーン・アレンジもばっちりと決まった伴奏が格好良くて,聞いていると癖になる.リトル・マック本人のハーモニカも伴奏に合っている.これは,聞ける曲が増えて,得をしたかな.もっとも,歌が伴奏ほどには格好良くないのは欠点だけれど.

B面のGivin' Me A Hard Timeが意外と良い,とはいっても,A面のNever Leave My Homework Undoneの方はもっと良いのじゃないか.録音セッションは全然違っていて,Givin' Me A Hard Timeがソウル・ブルース風なのに対し,こちらは1950年代みたいな正統派のシカゴ・ブルースのスタイルでやっている.歌詞は違うけれどサニー・ボーイ・ウィリアムソンNo.2のDon't Start Me Talkin'と大体同じような曲だ.バンドが非常に良くまとまっていて,これに,どう聞いてもリトル・マックではない力強いハーモニカが加わるが,これはジェイムズ・コットンが吹いている.熱いシカゴ・ブルースが楽しめる.

The Blues Discography 1943-1970は両面とも1970年の録音としているが,Never Leave My Homework Undoneの録音がもっと古くても驚かない.雑誌のレーベル写真とはレーベルの色が違うが,こっちは後のプレスなのかも.

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コメント

100選のWillie Cobbs - I'll Love Only You (Riceland 111)が、英KENT CD 「Play The Game - The XL and Sounds Of Memphis Story 2」のラストに収録されてるのを見つけましたが、個人的にはちょっとなんだかなという感想でした。でもこの特集号のお陰で、自分の持ってるCDの中から新たな発見があって楽しませてもらってます。

リトル・マック・シモンズ、あまり知りませんが、自分のレーベルを持ったりと色々やった人のようですね。ジェイムス・コットンはここの他にもシル・ジョンソンのMs. Fine Brown Frameにも参加したりと結構登場しますね。100選のコットン自身のPart Time Loveも私は未聴ですが気になります。

投稿: 輪高 | 2010年2月28日 (日) 11時49分

リトル・マック・シモンズはですね,昔さる方が「ぴよぴよハープ」と呼んだハーモニカ演奏に関しては私はわりと肯定的なんですよ.あれは個性のうち,ということで.ただ,歌手としてはしょぼいから,「歌もジェイムズ・コットンにやってもらったら」とか書きそうになるんです.いや,書いてますが.

> コットン自身のPart Time Love

これは,以前やりました.格好いいです.
http://logcabin.cocolog-nifty.com/45rpm/2008/10/1980-727d.html

投稿: BackDoorO | 2010年3月 1日 (月) 20時15分

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