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2009年10月17日 (土)

ひと休みの時代

前回はカルヴィン・リーヴィだったが,リーヴィと同じようにラリー・デイヴィスもアーカンソー州リトルロックに居た.デイヴィスは1980年代以降,P-Vineのライヴ盤,RoosterのFunny Stuff,PulsarのI Ain't Begging Nobody,BullseyeのSooner Or Later,と次々にLPを出して,比較的メジャーになったほうだと思う.これらのアルバムではスロー・ブルースの力作を多く収めたPulsar盤(EvidenceでCD化)なんかは良かった.その前,1970年代のデイヴィスは,レコードが少なく,停滞気味みたいな感じがある.

Larry Davis, Find-Em Fool-Em & Forget-Em b/w Same Thing, They Did To Me, Hub-City 629-73.

Hubcity62973 1973年に出たらしいこのレコード,デイヴィスが実力を出し切っているとは言えない.悪いとも言えないけれど.

Find-Em Fool-Em & Forget-Emはミディアム・テンポの,リラックスした雰囲気のブルースで,イントロなんかはちょっとジャズっぽい.ジョージ・ジャクソンがFameレーベルから出したものがオリジナルで,そう思うせいか,Z・Z・ヒルのDown Home Bluesとか,その系統のブルースのようにも聞こえる.この曲,聞きやすくて,悪くはないんだけれど,なんだか盛り上がらない.RoosterのLPでも再演していて,そのRooster録音ではファンク・ブルースにアレンジされており,全然感じが違う.聞き比べると,うーん,Rooster録音の方が完成度が高くて,上だろうなあ.このHub-City盤のだらだら感も良いけどね.

Same Thing, They Did To Meはファンキーなブルース.なんか,こーゆーの聞き覚えがあると思ったら,彼がVirgoレーベルに録音したけど未発表に終ったWhat They Do To Me(P-VineでCD化)と同じ曲,ていうか,...同じ録音じゃないの,これ.そうだとすると,このレコードのため新しく録音したのがFind-Em Fool-Em & Forget-Emの1曲だけで,B面にはVirgo用録音でレコードにならなかったのをこっそり入れてしまったのではないか.もうちょっとで生涯気が付かないところだったよ.

レーベルのHub-Cityだが,テネシー州メンフィスとジャクソン,と記されている.Same Thing, They Did To Meの作者はB・B・キング,となっているが,B・Bは録音してないんじゃないかな.

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