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2009年8月15日 (土)

ウルフ学校卒業生・その5

ハウリン・ウルフの伝記DVD,The Howlin' Wolf Story (Bluebird)にはサム・レイが撮った8ミリ・フィルムの映像が使われていて,音は無いのだけれど,一瞬でも見逃したくないような記録になっている.1960年代のシルヴィオズ(?)の風景だが,なにしろ演奏中の動くウルフのバンド,その中でリトル・ジョニー・ジョーンズがちらちら写ったりするからなあ.

Little Johnnie Jones & the Toe Twisters, Prison Bound Blues b/w Don't You Lie To Me, Rooster Blues 23.

Rooster23 ジョニー・ジョーンズは歌でもピアノでも抜群の良さを持っていたけれど,ソロ・アーティストとして十分な量の録音をする前に死んでしまった.Aristocrat,Flair,Atlanticに少しずつある録音,タンパ・レッド名義のもの,ノーマン・デイロンがクラブで録音したもの,と彼の残した作は大体CD化されている.これらの出来は,ここを見に来る方々なら知ってのとおり,というものだ.

さて,このRooster Bluesのシングル盤,ジョーンズはいつも通り良いけれど,彼の録音の中では少々難有りの方かなあ,と思っている.曲の方は,Prison Bound Bluesはもちろんリロイ・カーの良くカバーされるアレ,Don't You Lie To Meはタンパ・レッドの曲だ.この手の昔のシティ・ブルースはジョーンズにはやりやすい得意のレパートリーだったということか.

難有り,だと思うのは伴奏陣で,元気はあるが,どうも曲にぴったりあう演奏でないというのか,ジョーンズをよくサポートしていないようだ.最初聞いたときは,バンドの連中に酒が入り過ぎて,暴走しているのかと思った.いま聞き直すと,ギターとサックスの音量を下げて,ピアノの音量を上げるだけで結構良くなりそうにも思う.そんな訳で,出来は完璧ではないけれど,ジョーンズの良さを知る人ならば聞きたくなるだろうし,聞いて損はないだろう.

The Blues Discography 1943-1970によればC.J.レーベルのカール・ジョーンズが1964年に録音したもので,ギターはリー・ジャクソン,テナー・サックスはもしかしたらボイド・アトキンス,ベースとドラムは分からないそうだ.なお,彼のファースト・ネームのジョニーのつづりだが,いつもJohnnyのことが多いが,このレコードではJohnnieになっている.

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