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2009年7月18日 (土)

ウルフ学校卒業生・その1

ハウリン・ウルフの伝記本を読むと,ウルフのバンドにずいぶん色々な,その後の有力ブルースマンが出入りしていることがわかる.マディ・ウォーターズのバンドもそうだろうが,ウルフが常によく目を光らせて,出来ると思った若手には声を掛けていたようだ.当ブログで取り上げたミュージシャンだと,ウルフとレコーディングがある人で言えばデトロイト・ジュニアアブ・ロックジェイムズ・コットンフレディー・ロビンソンなんかが居て,一緒にレコーディングしたことはないけどバンドの一員だったことがある,というならバイザー・スミスジョニー・リトルジョンアルヴィン・“ヤングブラッド”・ニコルズ,という風に色々名前が上がる.

Henry Gray, You're My Midnight Dream b/w I'm A Lucky Lucky Man, Blues Unlimited 1001.

Bluesunlimited1001 ヘンリー・グレイはウルフの録音,例えばI Have A Little Girlなどで小気味よくピアノを叩いていた.ウルフのバンドに出入りしていた間,へべれけになってウルフにお目玉を食らう,なんてこともあったらしいが,バンドのメンバーにいつもきちんとした身なりをさせるウルフの姿勢を尊敬しているようだ.もちろん80歳を超えた今も現役で,今年も新しくCDが出たそうだ.CD時代になってから録音が増えた人で,CDも比較的良いのだが,年齢と共にピアノの腕も声も衰えるのは否定できない.

さて,このレコードはグレイがシカゴから故郷のルイジアナへ戻って録音したもので,レーベルBlues Unlimitedは有名プロデューサーのジェイ・ミラーのものだった.ということで両面とも昔FlyrightレーベルがやっていたThe Legendary Jay Miller Sessionsの大シリーズでLPリイシューされていて,You're My Midnight Dreamの方はGonna Head For Home (Flyright LP517,シリーズ第2集),I'm A Lucky Lucky Manの方はBaton Rouge Blues (Flyright LP607,シリーズ第42集)に入っている.

そのFlyright盤の解説に,「これが1970年の録音とは信じ難い」と書かれているが,本当にその通りで,まるで1950年代の録音のようだ.You're My Midnight Dreamは重々しいスロー・ブルースで素晴らしい出来だ.とりわけヴォーカルの味わいは抜群で,これにねちっこく絡むレイジー・レスターのハーモニカも好演だ.曲の方はジミー・ロジャーズがBlues All Day Longというタイトルで録音した曲.

I'm A Lucky Lucky Man
の方は軽快な曲でこちらも良い出来で,聞いていてうきうきする.この曲をグレイはその後何度か録音して得意にしている.録音はジョニー・ロジャーズという人が1959年にAtomic Hに録音したものが最初だろう.

1970年3月,ルイジアナ集クロウリーで録音されたもので,伴奏はレイジー・レスターの他,ウィルフォード・ムーア(ギター)とウィルバート・ムーア(ベース),ハーバート・ムーア(ドラム)の兄弟,となっている.2曲ともその翌月に再録音して,それはArhoolieから出ている.

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