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2009年7月12日 (日)

狼とその音楽(続き)

LPとかCDで聞けるからいいや,ということでハウリン・ウルフのシングル盤はほとんど持っていない.これは,昔,LPで持っていないな,ということで買ったレコード.

Howlin' Wolf, Pop It To Me b/w I Had A Dream, Chess 2009.

Chess2009 このレコード,入手して,しばらくしてLPで両面ともリイシューされ(Killing Floor, P-Vine/Chess PLP-6079),ずっと後になってCDでも両面とも出ている(Ain't Gonna Be Your Dog, MCA CHD2-9349).両面とも1967年6月の録音でエディー・ショウのサックス,ヒューバート・サムリンのギター,ボブ・アンダーソンのベース,カッセル・バーロウのドラムなどが伴奏を勤めているとされている.

このレコードの録音された1967年にはシル・ジョンソンのCome On Sock It To Meがヒットしていて,Pop It To Meは題名のIt To Meの部分がかぶる.それで,曲の作者は,CDの方ではシル・ジョンソンとジェシー・アンダーソン,盤の方はジョンソン,(ジョー?)アームステッド,アンダーソンと記されている.それにイントロを始め聞いた感じからしても,Pop It To MeCome On Sock It To Meのヒットによって作られたアンサー・ソングだろう.1960年代後半のブルースのシングル盤なら,片面がこの手のファンキー・ソウルなのはフツーだし,ウルフにもうちょっと広いマーケットを,とチェスが考えて録音させたのかもしれない.出来は,ちょっと無理な曲というか,歌いにくそうに聞こえる.

一転してI Had A Dreamはごくオーソドックスなシャッフルのシカゴ・ブルースで,さすがにこういうのになると素晴らしい.ウルフの声はフィーリングを力ずくで耳の穴にねじこんで来るようだが,これでもウルフの全作品のなかでは中くらいかなあ.ハーモニカ・ソロも聞けるほか,ヒューバート・サムリンがいつものように弾けるようなギターを聞かせる.

なお,ウチの盤は両面ともステレオ録音だが,MCAのCDではモノラル録音になっている.なんでだろ.

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コメント

ハウリン・ウルフの伝記本、私は以前辞書をひきひき原書に挑みました。ウルフの人柄とブルース魂が伝わってきますよね。メンフィス時代のウルフ・バンドの映像なんてこの世に残っていないだろうけれども、一体どんなライブをやってたんだろうと想いを巡らせながら読みました。

投稿: 輪高 | 2009年7月13日 (月) 19時22分

> メンフィス時代のウルフ・バンドの映像なんてこの世に...

メンフィス時代も異様なエネルギーで凄そうですが,それ以前のアーカンソー辺りで一人でやっていたころは一体どうだったんですかね.バンドを組む前は音すら残っていないですから,想像するしか無いんですが.チャーリー・パットン譲りの技や,自分なりの芸もいろいろあったでしょう.史上もっともワイルドなカントリー・ブルースをやっていたんじゃないか,なんて思います.

投稿: BackDoorO | 2009年7月13日 (月) 21時16分

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