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2009年7月 4日 (土)

買わなかったLP盤のこと・その4

昔,輸入レコード屋にウェスト・ヴァージニア・スリムという人のLPが置いてあったのを覚えている.レーベルはKent(Kent LP543)だったかもしれないけれど,Unitedの再発盤だったかもしれない.何度かその盤は見たはずだが,ウェスト・ヴァージニア・スリムなんつっても,彼について評論家が何か書いてるのを見たことがなかったし,まるで感心を持てなかった.それで手に取ることもないまま,そのLPのことは忘れていたけれど,CDで再発とかあるのだろうかね.忘れても問題ないLPかもしれないが,今になって少しだけ気になっている.

Jimmy Slim and the Blues 5, Sweet Chicago b/w Hey, Y'All, Rika 109.

Rika109 このジミー・スリムというのがウェスト・ヴァージニア・スリムことルーシャス・ジョンソンなのだそうだ.ウェストコーストで1960年代に活動していたと思われる人で,歌うだけでなく,ハーモニカも吹くようだ.このシングル盤はKentのLPの前,1967年2月頃にロサンゼルスで録音されたものとされている.

それでジミー・スリムのウェスト・ヴァージニア・スリムだが,どんな人かと言えば,二流か二流半くらいのダウンホーム・ブルースマン.このRika盤を聞く限り,歌でも楽器演奏でも上手くはないけれど,雰囲気は悪くない.

容易に想像できる通り,Sweet ChicagoというのはSweet Home Chicagoだ.ただ,Sweet Home Chicagoとしては少し変わったつくりで,なんかジミー・リードっぽい.リードの曲だとI'm Going Upside Your Headとか,そんな感じ.歌い方もジミー・リードっぽくて,ジミー・スリムの「ジミー」はジミー・リードの「ジミー」のつもりかもしれない.そうでなければルーシャス・ジョンソンという名前のどこから「ジミー」が出てくるんだ,という話になりそうだ.途中ハーモニカ・ソロが入るけれど,ホルダー使用(?)のごく単純な演奏で,特に良いということはないが,ローダウンな感覚はある.

ジミー・スリムがいつでもジミー・リードそっくりなわけではなく,レイジーなスロー・ブルースHey, Y'Allではまた違ったスタイルになる.こっちはライトニン・スリムとかサイラス・ホーガン辺りに似ていないこともない.なお,この曲ではハーモニカは入らない.

ジミー・スリムという人,どう聞いても小物だが,特にHey, Y'Allの方は嫌いでないなあ.ウェスト・ヴァージニア・スリム名義のLPは古レコード屋に今でもあるかもしれない.安く売っていたら買ってみるか.

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