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2009年5月23日 (土)

奇妙なB面

リトル・マック・シモンズは,自己名義の録音も多いけれど,伴奏者として誰かのバックでハーモニカを吹くことも多かったし,SimmonsとかPMとか自身のレーベルで何人かのアーティストのレコードを出してもいた.これは,シモンズのレーベルで,シモンズがハーモニカを吹いているもの.

Fenton Robinson, Find A-Way b/w Cryin The Blues (Find A-Way, alt. take), PM 106.

Pm106 このレコードに関して,フェントン・ロビンソンがシカゴの小レーベルに録音したものの中では出来が落ちる,というような評価があったと記憶している.確かに彼のUSA,Giant,Palosの録音と並べると見劣るかもしれないけれど,別に悪いレコードということはない.

Find A-Wayはゆったりとしたウォーキング・ベースにのって歌われるスロー・ブルースで,フツーに良い曲だと思う.歌のメロディなんかは独特のもので,余人をもって代え難い個性が十分発揮されている.彼にしてはダウンホームな曲調にしたことで,リトル・マック・シモンズの生ハーモニカにもさほど違和感はない.

さて,裏返してCryin The Bluesを掛けると,あれれ,同じ曲が出てきちゃった.裏返すのを忘れる訳はないんだが,と思ってレーベルを見てもやっぱりCryin The Bluesとなっている.それで,聞いてみると,これが実はFind A-Wayの別テイクになっている.本物のCryin The Bluesは,リトル・マック・シモンズのCD,The PM/Simmons Collection (Electro-Fi 3360)に入っている.もちろん,それはFind A-Wayの別テイクなどではなく,全然別の曲だ.これ,プレス違いで本当のCryin The Bluesが入っているPM 106の盤もあるのかどうか,あるような気がするけれど,分からない.Cryin The BluesはCDで聞けばよいのだから,このシングル盤で別テイクを聞けるのは得をした,と思うことにしている.

その,Cryin The Bluesと記されたFind A-Way(こっちはB面)だけれども,どうも完成途上テイクのようで,Find A-Wayと記されたFind A-Way(A面.ややこしいな)より落ちる.だけど,まあそんなもんでしょ.

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コメント

はい、存在します。
レコード番号は同じですが、レーベルの色がピンク、MS-44942AとBという番号も付いているものです。
こちらがファースト・プレスのようです。
↓のリトル・マックのギターですが、エディー・キングのような気がします。そうはっきり彼の特徴をつかんでいないのですが、何となくそんな気が・・・。というかフレディーじゃないような・・・。確証はありません。
リトル・マックを先ほど聞きなおしましたが、Bea & BabyとJayBirdで出ている「You mistreated me」がまずまずの出来ですね。
これはシル・ジョンソンの曲なので、ここのギターは・・・。
僕はJayBird盤の方に愛着がありますが、レアリティーはBea & Babyのオリジナル・プレスのようです。

投稿: むらた まこと | 2009年5月28日 (木) 17時02分

> はい、存在します。

やはり,そうでしたか.後のプレスで差し替えたんでしょうね.曲名も書き換えた方がいいんじゃないかと思いますけど.

> エディー・キングのような気が...

Bea & Baby録音はディスコグラフィーではエディー・キング,ということになっていて,WolfのCDでその録音を聞くと,さあ,これもChecker盤のギターとそんなに違わない...

Bea & BabyはWolfのCD,と思っていましたが,ご指摘のYou Mistreated Meは入ってないですね.ちょっと聞いてみたいですが,入手は苦労しそうな感じです.

フレディー・ロビンソン絡みでは,ジェシー・アンダーソンのYou're Only A Womanのギターはフレディーとボビー・キング,ということです.リード・ギターは聞いた感じでもフレディー・ロビンソンっぽいような気がします.

投稿: BackDoorO | 2009年5月28日 (木) 20時27分

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