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2009年4月12日 (日)

イリノイ州パロス・パーク

前回コメント頂いた通り,リー・“ショット”・ウィリアムズのシングル盤作品は海賊盤CDでかなり復刻されている.その海賊盤には,「もうちょっとコンディションの良い原盤を奮発してくれ」と言いたい気分ではある.次の1枚も両面ともそのCDに入っていた.

Lee "Shot" Williams, The Millionaire b/w I'm In Love, Palos 1204.

Palos1204 The Millionaireは速めのテンポのブルース.Hello Babyと近い作りで,なかなか熱い.これもリー・“ショット”がブルース歌手として実力あることを示す曲だろう.1966年にシカゴで録音されたもので,ギター,ピアノ,サックス,ベース,ドラムスの伴奏が付くが,メンバーは分からないようだ.

I'm In Loveは元気の良いジャンプR&B.女声コーラスとのコール・アンド・レスポンスを使っている辺り,ありがちな曲調だとも思うが,悪くない.こちらはエレクトリック・ピアノが大きくフィーチャーされている.

このレコードのレーベルにはイリノイ州パロス・パーク,という会社の所在地が記載されていて,それでPalosというレーベルが地名に由来していることが分かる.イリノイ州パロス・パークを地図で見ると,シカゴの南西方向,直線距離でシカゴから30km位はありそうだ.それでも鉄道なんかもあるようだし,シカゴは通勤圏内か.

パロス・パークの町にあったPalosだが,ごく零細なレーベルだったと思われる.リリースされたシングル盤の数は20枚くらいはあって,ブルースもちらほらある.これらを,シングル盤で買おうにもレア盤が多そうだから,お金があっても(無いけど)容易でない.正規の契約の下で,マスターを使った良い音質で誰かがディジタル・リイシューしてくれれば大変よろしいのだが,それはどうも望み薄なようだ.このレーベルの音楽の権利を持っている人がマスターがきちんと保管しているという気がしない.Palosから出たフェントン・ロビンソンの曲の権利をGiantが持っていたり,サイ・ペリーの曲がStartownから出たり,リトル・オスカーの曲がシル・ジョンソン経由で出たり,という状況からしてPalosという会社は曲の権利を片っ端から売り払ったのじゃないか,と思う.正規のリイシューが困難となると海賊リイシューにでも期待するしかないが,良い原盤,良い装置を使って,ノイズ取りも程好くちゃんとやって復刻して欲しいなあ.

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