ジェシー・アンダーソン・その2
ジェシー・アンダーソンの録音したブルースと言えばこれだろう.
Jessie Anderson, You're Only A Woman b/w True Love Express, Cadet 5554.
このレコードではジェシーのスペルがJessieとなっているが,Jesseが正しいようだ.レーベルのCadetはもちろんChess Records社のレーベルで,両面ともReal Chicago Blues Today - 60's Style (P-Vine/Chess PLP-6083)で復刻されていたけれど,それも結構昔の話になってしまった.
You're Only A Womanは文句の無い,優れた1960年代のブルース.良くコントロールされたアンダーソンの歌唱も素晴らしいが,イントロから最後まで周到にアレンジされた伴奏がまた良い.アレンジはチャールズ・ステップニー,サニー・トンプソン,ジーン・バージの連名となっている.Michel RuppliのディスコグラフィーThe CHess Labels, (Greenwood Press)によると1966年9月16日の録音で,メンバーは分からない.しかし,アレンジャーの顔ぶれからして,トンプソンがオルガン,バージがサックスというのはあるだろう.ギターも好演.
True Love Expressは非常にファンキーなブルースでこれも良い出来だ.やはりアレンジが格好よい.
ジェシー・アンダーソンはChessで3度のセッションを持っていて,1963年11月に4曲(マトリクス番号12799-12798),1966年9月に5曲(マトリクス番号15195-15199),1967年頃に2曲(マトリクス番号は16343,16344),の計11曲を録音している.レコードになったのはArgoで1枚,Cadetで2枚(もう1枚は次回にでも)の計3枚,6曲だった.このCadet盤の良さからすれば未発表曲などもいつかは聞いてみたい.だけどまあ,リイシューしても商売になりそうもないし,期待薄か.Chessには,資料上ではジェシー・アンダーソンだけでなく,ジョニー・トンプソンとかリトル・ジョー・ブルーとかにも未発表録音があるのだけれど,これらはどんな音楽なのか謎のまま終るのかな.仕方ないと言えば仕方ないが,それで良いのか,という気もする.
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ジェシー・アンダーソンはいくつかのレーベルでシングル盤を出しているが,多分アルバムというのは無いだろう.CDでは,Jewelから出た2曲がLoose The Funk! Boodie (P-Vine PCD-23831)に入っており,またFederalレーベル録音の数曲がリー・“ショット”のFederal録音と共にWelcome To The Club (Ace CDCHD 1009)に収録されている.UK AceのCDの解説書にはアンダーソンに関する相当に詳しい情報がある.それによると彼は1940年アーカンソー生まれで,オクラホマで腕を上げ,ウィリー・ライトのバンドにサックス奏者件歌手として加わって,1960年にライトのバンドの一員としてFederalに初録音,サニー・トンプソンやジーン・バージと知り合ってさらにキャリアを積んだ,という人だそうだ.その解説書にはギターを持ったジェシー・アンダーソンの写真もある.
The Millionaireは速めのテンポのブルース.Hello Babyと近い作りで,なかなか熱い.これもリー・“ショット”がブルース歌手として実力あることを示す曲だろう.1966年にシカゴで録音されたもので,ギター,ピアノ,サックス,ベース,ドラムスの伴奏が付くが,メンバーは分からないようだ.
リー・“ショット”・ウィリアムズがこのデビュー盤を出してから40年以上も経つが,最近もEckoレーベルからCDを何枚も出していて,そのキャリアも随分長くなった.1938年生まれというから,もう70歳になるけれど,Ecko盤を聞く限り,今でもそれほど衰えはないようだ.しかし,Eckoは伴奏がおもちゃっぽいのが難点だよなあ.
















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