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2009年3月 8日 (日)

大声の持ち主のこと

前回は1960年代のシカゴ・ブルースのレコードだったが,その頃のシカゴ・ブルースで,リイシューされないか,リイシューされてもあまり流通しない海賊盤CDどまりで,忘れ去られそうなものはいくらかあるのじゃないか.

Andre Odum, Turn On Your Love Light b/w Fattening Frogs For Snakes, Nation 13.

レーベのアーティスト名を書いてある通り読むとアンドレ・オーダムと読みそうだが,もちろんこれはアンドルー・"B・B"・オーダム,つまり"ビッグ・ヴォイス"・オーダムのことだ.

Nation13 アンドルー・オーダムの歌は,随分昔のことだけれど,ジミー・ドウキンズのLP,All For Businessで初めて聞いたと思う.このLPの何曲かで,なかなか骨太な歌を聞かせていた.ずっと後になって,アール・フッカーが伴奏に入ったBlueswayのLPも聞いたが,やはり良かったと思う.ただ,オーダムは馬力があって悪くない歌手だけれど,歌い方はB・B・キングっぽくて独創性があるとは言えないし,大味と言うか変化に乏しい面もあるので,どうしても聞きたいという人でもない.オーダムはWASP,MCMなどでもLPを出したけれど,雑誌とかでそう誉められてはいなかったように思うし,この辺は聞いていない.なお,MCMのものはStoryvilleやFlying FishでCD化されたようだ.

さて,シカゴの小レーベルから出たこのレコードは,オーダムとしては多分最初のレコードになるもの.

Fattening Frogs For Snakesはサニー・ボーイ・ウィリアムソンNo.2に同名の曲があるけれど,まったく別の曲.ずっしりとした,緊迫感のある,聞きごたえのあるスロー・ブルースだ.1960年代のモダン・シカゴ・ブルースの良作の一つだと思う.

Turn On Your Love Lightはもちろんボビー・ブランドの有名曲.ジェイムズ・コットンとかもカバーしていた.このオーダムのバージョンは,大体原曲に忠実で,悪くないけれど,独自の解釈も欲しかった.

The Blues Discographyによると1967年の録音で,ホーン,ピアノ,ギター,ベース,ドラム,ボンゴを含むバンドのメンバーは分からないようだ.

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