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2009年3月 1日 (日)

名手の真価

ウェイン・ベネットはギターの名人だ.マイティ・サム・マクレインやボビー・ブランドの伴奏者として日本国にも来て,素晴らしい奏者であるところを見せていた.レコードの方では,大抵ボビー・ブランドとか,専ら誰かの伴奏者としての録音だから,少々地味な印象はある.

Wayne Bennett, Rocking (Funky Broadway) b/w Casanova (Your Playing Days Are Over), Giant 703.

Giant703 これは珍しくベネットの自己名義の録音だが,名手の真価を十分発揮しているかというと,どうもなあ.

Rockingは,題名から想像されるように調子の良いインストゥルメンタル曲で,ベネットのギターがクールに絡む,というもの.途中1コーラス弱くらい,割と格好よいソロが入るが,全体的には流し気味のように思う.

さて,このRockingに,フェントン・ロビンソンが歌をオーバーダビングしてLet Me Rock You To Sleepという曲にした,ということで知られている(?).Let Me Rock You To SleepはP-VineのLP/CD,The Mellow Blues Geniusに入っているので聞き比べてみると,伴奏は同じようだが,ギターは違う.Rockingの伴奏トラックだけをそのまま使い,ベネットのリード・ギターは使わず,フェントン・ロビンソン自身のギターに入れ換え,で,ロビンソンに歌わせてLet Me Rock You To Sleepが出来たもののようだ.

裏側のCasanovaもインストゥルメンタルだが,ポピュラー・ソングのような曲で,何だこりゃ,と思う.ギターは随分弾いているけれど.

というわけで,悪くもないけれど,名人の自己名義録音としては物足りなさを感じる,というところ.

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