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2009年2月 7日 (土)

流用事件その1

リトル・ジョー・ブルーのKrisレーベルのLPと,CollectablesレーベルのCDでリイシューされている曲で,こんなのもあった.

Little Joe Blue, Give Me An Hour In Your Garden (And I'll Show You How To Plant A Rose) Part 1 b/w Give Me An Hour In Your Garden Part 2, Bel-Ad 1009.

Belad1009 KrisのLPでもCollectablesのCDでも,コンディションのごく悪いシングル盤からのダビングなので,音質の点で聞く気がしないのは残念だ.音楽の出来は良いので惜しい.KrisのLPに収録されたのは,Krisのメル・アレクサンダーが権利を買ったから,だと思うのだが,もしかすると適当にシングル盤からダビングして勝手に入れちゃったのかもしれない.

このレコードはジム・ギャンブルのIt's Hard To Explainと同じ頃に(だから30年近く前),これもディスク・ユニオンで買った.内容がとても良いので当時は繰り返し聞いたものだった.プロデュースとアレンジはマイルス・グレイソン.さすがに彼らしく歌手に合わせて周到なアレンジを,と言いたいところだったが.

このレコードを入手して2,3年後のこと,ブレンダ・ジョージのI'm Not Trying To Make You Payを聞いてみて驚いた.伴奏がこのリトル・ジョー・ブルーのGive Me An Hour In Your Gardenと同じだったのだ.ブレンダ・ジョージのレコードは1971年頃,Z・Z・ヒルのDon't Make Me Pay For His Mistakesがヒットした直後の録音だろうが,リトル・ジョー・ブルーの方は1978年の表示がある.という訳で,マイルス・グレイソンはブレンダ・ジョージのために作った伴奏トラックをそのまま使ってリトル・ジョー・ブルーに歌わせ,お手軽にレコードを1枚作った,ということのようだ.そのことが分かったとき,手抜きと言えば手抜きだから,何だか少しがっかりしたものだ.もっとも,伴奏を複数のレコードで使いまわすのは珍しくないかもしれないし,Give Me An Hour In Your Gardenがリトル・ジョー・ブルーの曲でも上位の出来であることは変わりない.良くできたアレンジだし,歌も良いし,伴奏が使いまわしでも別にいいんじゃないの.

なお,同じレコードはMiles Ahead 1101という番号でも出ていて,そちらがオリジナルだと思う.歌の文句に関しては,Give me an hour in your garden, and I'll show you how to plant a roseというキー・フレーズなど,ジョー・ターナーのOne Hour In Your Garden (Kent)をヒントにしているようだ.

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