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2009年1月 3日 (土)

メル・アレクサンダーと歌手・その3

メル・アレクサンダーのKrisレーベルだが,UK Kentが同レーベルで出たソウルを集めたコンピレーションを出していた.だけど,ブルース屋も結構多くて,ジミー・エリス,リトル・ジョー・ブルー,ジム・ギャンブルなどはアルバムも出している.その他にもアルバムが出るほどでなかった人が何人かいて,ハーモニカ・ファッツなどもレコードを出している(もっとも,その楽曲がブルースと言えるかどうかはビミョー).テキサス州フェアフィールド出身のこんなブルースマンのレコードもある.

Willie Willis, Black Nights b/w I've Been A Fool, Kris 8116.

Kris8116 ウィリー・ウィリスといっても,あまり名前を聞いたことがない人だ.しかし,このシンガー/ギタリストは何枚かLPやCDを出していて,現役ブルースマンとして今はテキサス州ダラス周辺で活動している.インタヴューを含む記事が,

http://www.geocities.com/bluesdfw/willie.htm

にあるので見て欲しい.へえ,マーシー・ベイビーなんかとやってたんだね,などと思ったりした.The Blues Discography 1943-1970を見ると,1960年代にファッツ・ワシントンのRideレーベルでシングル盤を出したのが最初のレコードのようだ.上のインタヴューで1956年と言っているが,これは記憶違いだろう.

このKris盤の正確な録音時期を知らないのだが,1980年前後のものではないか.Rideに録音した盤の片面はGood Black Nightというタイトルだったそうだが,これはローウェル・フルソンのBlack Nightsに対するアンサー・ソングだったそうだ.それから十何年か経って録音したのは,今度はアンサー・ソングではなく,Black Nightsそのものだった.

そのBlack Nightsだが,ローウェル・フルソンのものを5倍くらいに希釈した感じ.曲は型どおりのギター・ソロで始まるけれど,どうも押しの弱いギターで印象が薄い.歌はちょっと渋目の声はしているが,あまり上手いとは思えない.どうにも平凡なアーティストという印象だが,それでも,結構豪華なホーンを含む伴奏のサポートがよく,中盤以降はなかなか盛り上がって悪くはない.

Ride盤の片面はI Was A Foolという題名だそうだが,このKris盤のB面はI've Been A Foolという題名.同じ歌なのか,関係している歌なのか,Ride盤を聞いたことがないので分からない.I've Been A Foolはファンキーなリズムを使ったブルースで,アルバート・キングあたりがやりそうな曲.歌,ギターともフツー過ぎるが,ちゃんと誠実にブルースを演じてはいる.

このKris盤からは,さほどオリジナリティの感じられない平凡なアーティストと言わなければならないウィリー・ウィリスだが,なにか捨て難いC級の味はあると思う.

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