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2008年12月21日 (日)

メル・アレクサンダーと歌手・その1

ジミー・“プリーチャー”・エリスという人は,P-Vineから出たCD,The Jewel Deep Soul Story(P-Vine PCD-5624/5/6)で初めて聞いた.そこに収められた彼の曲I'm Gonna Do It By Myselfはブルース形式に基づいた,ファンク・ブルースといって良い曲だった.この曲の歌いっぷりが,もう,ノリの良さといい,声域といい,声のコントロールといい,素晴らしくてすっかり気に入ってしまった.ジミー・“プリーチャー”・エリス名義のCDも(複数?)出ていたようだが,今となってはちょっと入手しにくくて,持っていない.

Jimmie (Preacher) Ellis, Don't Tax Me In b/w Trouble All Over The Land, Space 306.

Space306 Trouble All Over The Landは重々しいスロー・ブルース.出だしのところはローウェル・フルソンやB・B・キングのTroubles, Troubles, Troubles (Trouble Blues)か?と思わせるが,途中で独自の歌詞になっていく.野太い声に迫力があって,満足できる出来だ.

Don't Tax Me Inはファンキーなブルース.同じレーベルでリトル・ジョー・ブルーも録音しているのは割と知られているだろう.なかなか社会的な内容のようだ.残念ながら,歌い方に迫力が欠け,ヴォーカルの録音レベルも低くてぱっとしない.同じファンキーなブルースでもI'm Gonna Do It By Myselfの良さには全然及ばない.

両面とも1968年,ロサンゼルス録音,とされている.ジミー・“プリーチャー”・エリスはギターも弾き,他の歌手のセッションでも弾いていたりする.このレコードではハーモニカも入るが,ギターだけでなくこのハーモニカもエリス自身の演奏だそうだ.

Spaceというレーベルだが,ロケットやら空飛ぶ円盤(UFOと呼ぶには旧式過ぎる感じだ)やら宇宙人女(そうなのか?)をあしらったレーベルのデザインが,なんとなく微笑ましい.メル・アレクサンダー(アレグザンダー,って濁るのが本当かも)とジェイムズ・ジャクソンという人達のレーベルで,プロデュースも彼らが担当している.

メル・アレクサンダーはレーベル・オウナー,プロデューサーとして1970年前後のウェスト・コースト産レコードで名前を見掛ける.もう隠居してるのかと思うが,21世紀に入っても,アーニー・ジョンソンのCD,Squeeze It(Phat Sound 4112)にSong Coordination, Consultant and Promotions,なんていって名前が出ていたりする.実は,プロデューサーとして彼がすごく優秀だとは思っていないのだが,彼のプロデュースで注目すべき作はいくらかある.

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