メル・アレクサンダーと歌手・その2
ジミー・“プリーチャー”・エリスはメル・アレクサンダー関係のレーベルではSpaceの他,Movin',Krisなどでレコードを出していて,KrisではCD/カセットまで出しているらしい(Red Hot And Blue, Kris 8147).そのCDに両面とも入っているようだけれど,Krisから出たレコードの一つがこれ.
Jimmy (Preacher) Ellis, Everyday's A Holiday With The Blues b/w Hard Times, Kris 8146.
録音年とかは良く知らないけれど1980年前後ではないかな.どういう訳かThe R&B Indiesに載っていないが,別に珍しい盤ではないと思う.
Everyday's A Holiday With The Bluesはマイナー・キーの非常にブルージーなバラッド.ボビー・ブランドのI'll Take Care Of Youを乱暴にしたような感じ,と言えば近いか.シンセサイザーを安易に使ったアレンジは嫌だが,重量感あるエリスの声には魅力を感じる.
Hard Timesはリラックスしたテンポのブルース曲.こちらもアレンジが感心しないなあ.生活の苦しさを訴えるブルースなのだけれど,暢気な音色で響く単調なシンセサイザーのリフのせいで何だかちっとも真実味がないぞ.ちょうどブルース&ソウル・レコーズ誌の最新号(No.85)はギターを持った次期大統領オバマさんが表紙で,特集記事の中で社会派のブルースやソウルの曲がいろいろ紹介されている.このHard Timesもメル・アレクサンダーがもっと上手く制作していればその中にも入っていたかもしれない.エリスの,ごわごわした声を使った歌いっぷりは悪くないのだから.
ジミー・“プリーチャー”・エリスが今どうしているのかよく知らない.テキサス州ダラスのブルースのサイトに写真があるので,テキサスのどこかにいるのか,それとも今もウェスト・コーストにいるのか.今後,突然アルバムを出す可能性も残っていると思う.昔のシングル盤作品のコンピレーションにも期待したい.
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Trouble All Over The Landは重々しいスロー・ブルース.出だしのところはローウェル・フルソンやB・B・キングのTroubles, Troubles, Troubles (Trouble Blues)か?と思わせるが,途中で独自の歌詞になっていく.野太い声に迫力があって,満足できる出来だ.
“ハッピー・ジャック”・デイヴィスというのが誰なのか,分からない.この名前で他に出ているレコードは無いようだ.このレコードが録音されたのは1961年9月だが,その時点かなりキャリアを積んでいたジャンプ・ブルース・シャウター,という感じがする.つやつやとした声質だが,若い人という声ではなく,少し貫禄のついた声で,歌い方もやや古い世代のように聞こえる.
両面ともインストゥルメンタルなのだが,Swinging With Janeはまずまずの出来だと思う.特に凄いとは言えないけれど,賑やかなブルース形式の曲で,ギターの弾くリズムがシャキシャキしていて,気楽に聞いていれば心地が良いとは言える.サックスとギターがソロを取る.ウィラード・バートン以外のメンバーは分からないが,ギタリストは前回のビッグ・ウォルターのレコードで弾いていた人と同じなのかも知れない.
これは,今から40年以上も前,1961年8月頃にテキサス州ヒューストンで録音されたもの.伴奏のメンバーは分からない
















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