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2008年12月 1日 (月)

Ferriday, Louisiana・その2

つい最近のDialtone/P-VineのCDで,90歳を過ぎたビッグ・ウォルター・プライスが参加していたのがあったと思う.90過ぎというブルース屋が録音することはときどきあるけれど,ビッグ・ウォルターも随分息の長い音楽活動をしているものだ.

Big Walter and His Thunderbirds, It's How You Treat Me b/w Feelin' A Little Worried, Myrl 406.

Myrl406 これは,今から40年以上も前,1961年8月頃にテキサス州ヒューストンで録音されたもの.伴奏のメンバーは分からない

ビッグ・ウォルター・プライス,凄いときは凄いからなあ.アルバート・コリンズのギターがついたMy Tears.あれは,コリンズのギターもギターだが,ビッグ・ウォルターの重量感ある歌が本当に強烈だった.同じ歌をNobody Loves Meという題名で再録音しているが,そちらも良かった.もっとも,彼のレコードはいつでも凄いという訳ではないけれど.

さて,このレコードは両面ともブルースを演じていて,My Tearsほどではないとしても,なかなかの佳作になっている.It's How You Treat Meは中くらいのテンポの曲,Feelin' A Little Worriedはもう少しテンポ速く軽快に仕上げている.やや不満なのはビッグ・ウォルターがオルガンを弾いていること.オルガンは別に嫌いではないし,当時は流行っていたのかもしれないけれど,ビッグ・ウォルターはピアノが結構良いからピアノを弾いて欲しかった.その代わり,いかにもテキサスでござい,というような歯切れの良いギターが頑張っていて,特にIt's How You Treat Meでは好演が目立っている.このギタリストは誰なのだろう.

Myrlというレーベル,鮮やかな配色のレーベル・デザインが目を引くが,前回のDodgeレーベルと同じくルイジアナ州フェリデイの住所が記されている.前回のフロイド・ディクソンのレコードをACAスタジオでの録音だと思ったのは,マトリックス番号の頭にACAというのが付いていたからだが,このビッグ・ウォルターのMyrl盤にもACAで始まるマトリックス番号が付いている.フロイド・ディクソンの盤はACA-4438/ACA-4439,このビッグ・ウォルターのACA-4379/ACA-4380となっていて,大体同じような時期に録音されたものと分かる.ビッグ・ウォルターはMyrlレーベルでもう1枚,Watusie Freeze Part 1&2というのを出しているが,これはノベルティというか,しょーもないインストゥルメンタルだった.

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コメント

ピアニストは、他の楽器のプレイヤーに比べて長生きする人が多いような気がします。それとヨーロッパ移住率が高い。

同じくテキサスのブルース・ピアニスト、Little Willie Littlefieldも、彼のオフィシャル・ホームページによると2000年より演奏から遠ざかっていたが、2006年からまたツアーに出たりと活動再開したそうです。今年のシカゴ・ブルース・フェスティバルにも、大トリのB.B.Kingの前に登場したとか。彼は1931年生まれなのでWalter Priceよりはだいぶ若いですが。Willieのシングル盤も何かありましたら宜しくお願いします。

投稿: 輪高 | 2008年12月 1日 (月) 18時27分

確かに,昔からヨーロッパに移住するピアノ弾きが結構居ますね.

リトル・ウィリー・リトルフィールドは今はオランダ辺りでしたっけ.何年か前に演奏活動を辞める,という話を読んで(たぶんオフィシャル・サイトだったと思います),まさかボケたんじゃないだろうな,なんて変な心配をしました.ボケてたのはこっちで,オフィシャル・サイトのスケジュールを見てみたらめちゃくちゃライヴやってますね.元気そうで結構です.ドイツとかフランスとかでよく「ブギ・ウギ・フェスティバル」なんてのがありますから,そっち方面で需要がありそうですね.

リトル・ウィリー・リトルフィールドのレコードは,以前Blues Connoisseur盤について書いたことがあります.

http://logcabin.cocolog-nifty.com/45rpm/2008/08/post_cc5f.html

そのときも書いたのですが,この人の最初期の録音,Little Willie's BoogieとかSwnee Riverとか好きなのですよ.あ,これもマトリックスにACAと付くACAスタジオ録音でした.

投稿: BackDoorO | 2008年12月 1日 (月) 22時07分

リトル・ウィリー・リトルフィールドも以前取り上げておられましたね。失礼致しました。最初期Eddie'sの録音は、Eddie'sレーベルCD「Boogie Woogie Playgirl TEXAS STYLE JUMP & BARRELHOUSE」
http://www.bluebeatmusic.com/index.php?main_page=product_music_info&products_id=11113
でしか聴けないのでしょうか。手に入れてみたいものです。

投稿: 輪高 | 2008年12月 2日 (火) 12時00分

リトル・ウィリー・リトルフィールドのEddie's録音はずぅーっと以前にCollectablesのコンピ(番号は5277)で2曲ほど出ていたようです.これは私も買い逃しです.

Eddie'sのもう1枚のCD,

Hard Lovin' Daddy, Texas-Style Blues and Boogie 1947-56, Eddie's 1002.

には1曲だけSwanee Riverが入っています.

調べてみたら,フランス盤の

Boogie Woogie Piano Vol. 2 'The Boogie Woogie Craze' 1938-1954, Fremeaux & Associes 5164.

に1曲だけ,素晴らしいLittle Willie's Boogieが入っています.次のとこで少し試聴できます.

http://www.cdconnection.com/details/Various_Artists__Boogie_Woogie_Piano_Vol._2_The_Boogie_Woogie_Craze_1938-1954/369285?source=none

投稿: BackDoorO | 2008年12月 2日 (火) 21時06分

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