1980年代のシカゴ・ブルース,その3
1982年にシル・ジョンソンがヒットさせたMs. Fine Brown Frameはとてもカッコ良かった.ブルースに根ざした音楽であることははっきり分かるのに,1980年代の流行音楽らしい新しさも十分併せ持っていて,快作だった.そのレコードをプロデュースしたのはジェネラル・クルックで,ハーモニカにジェイムズ・コットン,ギターにマイケル・コールマンというメンバーだったが,同じ頃,この組み合わせでジェイムズ・コットンもレコードを作っていた.
James Cotton, Part Time Love b/w Here I Am (Knocking At Your Door), Backroom 86454.
このレコードでもジェネラル・クルックの音作りは冴えている.Part Time Loveは,あの,リトル・ジョニー・テイラーのPart Time Loveだが,まったく新しいファンク・ブルースに仕立て直されている.イントロで「んぱっんぱっんぱっんぱっ」てな感じのノリの良いリズムで引き込んでおいて,ハーモニカ・ソロ,歌,コーラスの応答,展開するのがとても上手く出来ている.ハーモニカのソロも聞き物だし,全体に格好よく仕上げられていて,この時代のシカゴ・ブルースとしては傑作だと思う.難点は,コットンのヴォーカルで,元気はあるが,ちょっと荒っぽくて味わいに欠ける.もっとも,そういうことを気にするような種類の音楽ではないような気もする.
Here I Amの方もアップテンポのブルース曲.Part Time Loveに比べればオーソドックスというか,若干ありきたりで,やや落ちる.それでもアレンジには新鮮な部分もあるし,悪いということもない.
Buddahの録音がファンク・ブルースとして評価されているジェイムズ・コットンだから,ファンキーな曲を演ずるのは意外なことではない.それでも,このPart Time Love,その路線の中でも出来の良い作として記憶しておきたい.
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サックス奏者のアブ・ロックは色々なセッションで名前を見るから有名だろうけど,いつも大体脇役で地味な存在だから,ギターのオーティス・ラッシュの方につい注目してしまう.オーティス・ラッシュ参加のRooster Bluesのセッションというと,エディ・クリアウォーターのものなどがあったが,そのセッションと別の録音かなあ,と思う.クリアウォーターのレコードはもう少し後の1986年に出ているからだ.
ジョニー・クリスチャンについては,
1971年頃に出たレコードで,Love For Saleのときとはプロデューサー,アレンジャーが代わってしまっていて,少々がっかりする.プロデュースがボブ・トッド,アレンジがドン・マクギニスという人だが,誰だか知らない.
















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