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2008年9月 6日 (土)

オールド・タイマーの奮闘・その2

ロイ・ミルトンのWarwick盤をもう1枚.

Roy Milton, Early In The Morning b/w Bless Your Heart, Warwick 549.

Warwick549 前回のWarwick 591と同じセッションの録音で,メンバーも無論同じだ.

Early In The Morningはミディアム・テンポのジャンプ・ブルース曲.演奏も快調,スムースで力みのない歌にも味がある.同名曲が色々あるが,ルイ・ジョーダンのものともサニー・ボーイ・ウィリアムソンNo.1のものとも全然別の歌で,ロイ・ミルトン自身の作だ.この録音の前にSpecialtyでも吹き込んでいる.

Bless Your Heartは女声コーラスを大々的に入れた甘い甘いR&Bバラッド,というかポップ・バラッドというような曲.もう少しブルージーなところがないとキツイが,まあ1曲なら我慢できる.

ロイ・ミルトンの録音は,初期のものはClassicsで出ているし,SpecialtyやDootoのものもそれぞれリイシューが進んでよく知られていると思う.Dooto録音以降も,CencoとかMovin'とかSpaceとか結構色々な録音があるようだ.有名人だし,Warwick録音も含め,いずれはリイシューされるような気もする.だけど,CD時代になって30年近くなって,その間出たような形跡がないのだから,出ずじまいで終る可能性も同じくらいある.

ロイ・ミルトンは映像もあって,複数のDVDで発売されているから,ご覧になった方も多いだろう(YouTubeとかに誰か上げているかも).巨体の女性歌手ジューン・リッチモンドの伴奏をしているもので,1944年にSoundies(映像付きジュークボックス,らしい)用に撮影されたものだ.1944年というと,レコード・デビュー前で,ミルトンは1907年生まれだから30代なのだが,そうだろうか.どうでもよいが,その映像でも頭は既にぴかぴかしてるなあ.ジューン・リッチモンドのSoundies映像をいくつか見れたが,ロイ・ミルトンが写っているのはHey Lawdy Mamaくらいのようだ.

以前,Galen Gartという人の編集によるFirst Pressings - The History of Rhythm & Blues (Big Nickel)という本が出版されていた.昔のR&Bに関する業界紙(?)とかの記事を丹念に集めたものだが,そのSpecial 1950 Volumeが手元にある.ここで紹介したWarwickセッションに参加しているミルトン,ジャック・マクヴィーらの記事ももちろんあるが,バイオリン奏者のジョニー・クリーチに関する記事もいくつかある.記事に出るくらいだから1950年前後にはなかなか活発なパフォーマーであったようだ.1970年代以降にパパ・ジョン・クリーチと名乗って,ロック畑で活動し,有名とは言えずとも,かなりの録音をした人だが,ミルトンやマクヴィーと同じくらい古い人だったと分かる.1950年代にはクリーチ自身のレコードもDootoneから出ていて,Dootoneレーベルのブルースを集めたCD,Blues For Dootsie (Ace CDCHD1115)に,クリーチの録音は入ってはいないけれど,解説書にその宣伝チラシが載っている.そこではヴァイオリンを持ってにっこりしている写真が使われている.パパ・ジョン・クリーチと言っていたときにはかなり年配になっていたけれど,そのチラシ写真を見ると,へえ,最初からおじいさんだった訳じゃないんだね,と思ったりする.

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