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2008年6月12日 (木)

これは,同じ?

CDのリイシューで最初聞いたとき,シングル盤とミキシングが違うかな?と思ったけれど,聞き比べたら分からなくなってしまった.

The Newman Family, Kidney Stew b/w Two Ton Mama, Kent 4563.

Kent4563 1972年ごろ出たレコードらしく,CDでは,Funky Blues 1960's - 1970's, P-Vine PCD-3061で復刻されている.両面ともちょいとファンキーで快活なブルースで,なかなかよろしい.CDで聞いたとき,シングル盤と違うような気がしたのはCDの方が音質がいくらかクリアーなせいじゃないか,と今は思っている.

Kidney Stewと言えばエディ・ヴィンソンの代表作だ.このニューマン・ファミリーのKidney Stewは,イントロ部分でエディ・ヴィンソンの使っていたサックスのメロディーをハーモニカで演奏して,さて,聞き馴染んだ歌詞が出てくるはず,と思うと男のヴォーカルがエディ・ヴィンソンのものには無い歌詞で歌い出す.ありゃ,別の曲か,と思っていると,今度は女のヴォーカルがエディ・ヴィンソンの曲の歌詞を(女の立場で歌うので,厳密には歌詞を変えて)歌い出す.つまりエディ・ヴィンソンのものを大幅に換骨奪胎して,自前の歌詞をかなり投入して焼き直した曲ということになる.

Two Ton Mamaの方も男の歌手と女の歌手が交互に歌っている.こっちはまったくのオリジナル,かと思ったら,いやに懐かしい文句も出てくる."Everytime I shake, a skinny woman done lose her home"だってさ.このヴァースの歌詞はトミー・ジョンソンのBig Fat Mama(1928年録音)とほとんど変わらない.ブラントリー&ウィリアムズとかいうカルテットのBig Fat Mammaというの(1927年録音)の第1ヴァースも大体同じような文句だ(よく聞き取れない部分もあるけれど).探せば似たような歌詞がまだ見つかりそうだ.ブルース詩の決まり文句にやたらと長命なものがある,という例だろう.トミー・ジョンソンとニューマン・ファミリーでは,演奏スタイルの方は同一ジャンルというのが無理なほど違っているけれど,歌の文句を見れば共通の祖先から進化したものと分かる.

ニューマン・ファミリーがどんな人達だったのか,手がかりはない.レコードは多分この1枚しかない.男声歌手の方がハーモニカ奏者なのでないかと思う.誰が弾いているのか知らないがワウワウで処理したギターが意外といい感じだ.

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