LAブルース・その1
女のブルース歌手も無名人が色々いるもんだ,と,このところメアリー・アン・マイルス,アル・アンド・ネッティー,エラ・トーマスなんかのことを書きながら思っている.
Faye Ross, Don't Just Stand There Part 1 b/w Don't Just Stand There Part 2, Trevor 102.
フェイ・ロスって誰だか分からない.The Blues Discography 1943-1970を見ても,The R&B Indiesを見てもレコードはTrevorレーベルのこの1枚ともう1枚Roundというレーベルのものしか出ていない.この人,なんでこんなにレコード少ないの?素晴らしい出来だと思うのだけれど.
このフェイ・ロスという人だけれど,似たタイプというと,そうだなあ,ブレンダ・ジョージあたりが似てるか.と言ってもブレンダ・ジョージだって録音少ないし,CDで聞ける曲はさらに少ないからなあ.ブレンダ・ジョージに似てるといってもピンとくる人は少ないだろう.非常におおざっぱに言えば女のリトル・ジョニー・テイラーみたいなもの.ゴスペルっ気の強いブルース・シャウターだ.
2パートに渡るスロー・ゴスペル・ブルースのDon't Just Stand Thereだが,重量感のあるフェイ・ロスの歌に引き込まれる.Part 1の中盤の畳み掛けてくる歌いっぷりなんかは「いやでも盛り上がる」というところ.バンドの伴奏も良く,特に落ち着きと厚みのあるホーン・アレンジが秀逸だと思う.
前に書いたクライ・ベイビー・カーティスのレコードと同じレーベル,同じタイトルで勿論同じ曲なのだけれど,アレンジがまるで違うので,ちょっと聞くと別の曲のようにも聞こえる.The Blues Discography 1943-1970によれば1964年,ロサンゼルスで録音されたもので,伴奏者のメンバーは分からない.レーベルを見るとプロデューサーはKent HarrisとJesse Jamesとなっていて,後者はあのディープ・ソウル歌手なのかな.
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