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2007年11月29日 (木)

このあたりでチェス・その9

イリノイ州シカゴのチェス・レコーズだったが,知っての通り,米国内のあちこちから,売れそうなものを捜し出してきてはレコードにしていた.テキサス州で録音された傑作も当然ある.古くはChessが出来る前,Aristcratから1948年にテキサス州ダラスで録音されたチャーリー・ブラディクスのレコードが出ている.1954年にはやはりテキサス州ダラスで録音されたローウェル・フルソンのReconsider Babyがヒット.そして1963年,今度もテキサス州ダラスで録音されたこんなのがCheckerレーベルから出ている.

Big Bo And The Arrows featuring Fred Lowery, I Done Got Over It b/w Thausand Miles Away, Checker 1068.

Checker1068 以前R・L・グリフィンのことを書いたとき,ビッグ・ボーことウィリー・トーマス・ジュニアと,彼のバンド,ジ・アロウズのことは出てきた.ビッグ・ボーはダラスのローカルなバンドのリーダーであったと思われる.ビッグ・ボー・アンド・ジ・アロウズ名義のレコードはDuchessとかGay-Shelとか,ダラスの小レーベルから出ている.そのうちDuchessから出たものをいくらか聴くことができたが,しょうもないローカルR&Bバンド,という感じだった.

このChecker盤でフィーチャーされている歌手はフレッド・ロウリーだが,ロウリーとビッグ・ボーの組合せでは,Gay-Shelレーベルから出たのがあって,それはAtcoから再発されている.そのGay-Shel/Atco盤は,ボビー・ブランド風ブルースともブルージーなソウル・バラッドとも言えるような曲だった.

I Done Got Over Itはテンポの速いブルース.ギター・スリムの曲だけれど,かなり速くして,モダンなアレンジになっているから,あまり原曲のイメージはない.フレッド・ロウリーはリトル・ジョニー・テイラーとか,そういうゴスペル・ブルースの範疇の人のようだ.高い張りのある美声で盛り上げて,ナイス.

Thausand Miles Awayはちょっと甘口のR&Bバラッド.こっちの方がA面なのかもしれない.

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