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2007年9月18日 (火)

たまにはインスト

ニューヨークのブルースというと,サックス奏者のノーブル・“シン・マン”・ワッツの名前は良く見る.レコードも多くて,リイシューもそこそこあるようだ.ただ,どうもインストゥルメンタルばかりのサックス奏者というのは苦手で,積極的に聞こうという気が起きなかった.1987年以降は,Alligator,King Snake,Wild Dogとアルバムを出しているそうなのだが,これらのアルバムが出ていたというのが何だか全然意識の中にない.出てたっけ,そんなに?

Noble "Thin Man" Watts And His Rhythm Sparks, Easy Going - Part 1 b/w Easy Going - Part 2, Baton 246.

Baton246 Batonレーベルはアン・コールなどがかなりレコードを出していて,UK Aceが一部リイシューをしている.

曲の方はビル・ドゲットのHonky TonkおよびそのPart 2みたいな,ブルース形式のインストゥルメンタル曲.リラックスしたテンポで,Part 1の方はノーブル・ワッツ自身がサックスのソロをとって,ギターが合の手を入れる,という感じ.Part 2の方はギターが前面に出てソロをとる.このギターはジミー・スプルーイル,とされている.ジミー・スプルーイルの場合,他の録音ではギターが,ぎゅるぎゅるぎゅる,というような不思議な音色をしていることがよくあるが,この曲では比較的フツーの音色で演奏している.それでも彼らしいワイルドなところはあるし,たっぷり聞けて,良いのではないか.

The Blues Discography 1943-1970に出ているデータを転記すると,1957年7月ニューヨークで録音されたもので,メンバーは次のとおり.

  Noble "Thin Man" Watts, ts;
  Royal Hamilton, p;
  Jimmy Spruill, gtr;
  Willie "Saint" Jenkins, d.

AlligatorのサイトとかAll Music Guideに出ているこの人のバイオグラフィーを見ると,1950年代にポール・ウィリアムズ楽団の一員としてテレビ番組Showtime at the Apolloに出演した,とある.Showtime at the Apolloをソースとする映像ならStoryvilleやIdemでDVD化されている.エイモス・ミルバーンやジョー・ターナーやルース・ブラウンの,1950年代の,動く姿を見ることができる,アレだ.さて,写っているかな,とDVD引っ張り出したら,それらしい人が確かに写っている.ポール・ヴァーノンのフィルモグラフィには記されていないが,バンドの前列,バリトンサックスのポール・ウィリアムズの左側に居る,チョビ鬚,長い顔のテナーサックス奏者がシン・マン・ワッツだろう.ジョー・ターナーとかルース・ブラウンのときにはソロもとって大写しにもなって,大活躍だ.意外な人の動く姿が見られるもんだ.

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