ハーモニカ・ブルースの愉しみ(6)
息子のケニー・ニールの方がレコーディングが多いのだけど,親父の貫禄は示している.
Raful Neal And The Neal Brothers, Hard Times b/w Down Home Blues, Fantastic 102.
ルイジアナ州バトン・ルージュのシンガー・ハーピストとしても,子供たちをブルース・プレイヤーとして育てたことでも知られるレイフル・ニール.1987年頃にアルバムLouisiana Legendを出して,それは雑誌のレヴューとかも良かったし,その頃の新録音では気に入ってよく聞いた方だった.自分の持ってるそのアルバムはBlue Horizon盤だけど,Alligatorでも再発されている.しかし,元々はSunlandレーベルのFantasticから出たのがオリジナルだそうだ.Fantasticでは,そのアルバムを出す前に2枚シングル盤を出していて,これはその1枚目.
Down Home BluesはもちろんZ・Z・ヒルで有名な,よくカバーされるあの歌.なかなか良いと思う.ニールはWhitレーベルの録音より重量感が増した,ごわごわした声で,力のこもった歌を聞かせている.タイトル通りダウンホームに仕上がっている.アンプリファイした,渋い音色のハーモニカでソロを吹いていて,そうテクニックが凄いとは思わないが,十分に味わいがある.この曲,Louisiana Legendのライナーにはヒットした,と書いてある.
軽快に始まるHard Timesは,Turning Point調の曲で,懸命に働いてるのに生活が苦しいのはなんで,と訴える歌.楽曲としては良いと思うのだけど,レイフル・ニールには題材が新しすぎじゃないかねえ.こちらもハーモニカを聞ける.
録音は1983年7月で,ショウン・ブラウンのピアノ/オルガン,レイフル・ニール・IIIとレイ・リー・シェパードのギター,ノエル・ニールのベース,ラリー・ニールのドラム,というファミリー中心のメンバーになっている.
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
Soul Shagって題名からしてもしや,と思って盤面に針を下ろすと,軽快な伴奏にのって始まる歌は,♪カロライナに行くんだ,マートル・ビーチまで.いかした音楽でひとりでに足が動いちゃう...やっぱりそうか,これ,シャグのマーケットを狙ったんだ.シャグだビーチ・ミュージックだって
ジェリー・マッケインのOkeh録音,伴奏しているのがメジャーな連中だとは,
ジェリー・マッケインが今年の3月28日,81歳で亡くなったそうだ.1950年代から1990年代までほとんど途切れることなく,同時代の流行にも目を配りつつ(色目を使いつつ?),南部で録音を続け,優れたブルース作品をいくつも作ってきた.ハーモニカ奏者として高く評価されているけれど,味のある歌手としても,ソングライターとしても,特別なアーティストだった.
歌手でハーモニカ奏者のモーゼス・“ウィスパリング”・スミスは,生まれはミシシッピだそうだけれど,Excelloレーベルのルイジアナ部隊の一員としてそれなりの顔,という印象がある.そうねえ,Excelloのルイジアナ部隊の中ではスリム・ハーポみたいな大スターではなくても,LPは出しているし,欠くべからざるメンバーだったと思う.彼の,ごわごわした,野太い声の迫力は,ちょっと他の人には求められないものだし,ハーモニカだって上手い.
ウェスト・メンフィスは,ミシシッピ川をはさんでテネシー州メンフィスの対岸にある街だから,だいたいメンフィスのようなものではないか.サミー・ルイスは1950年代にSunレーベルに録音した歌手でハーモニカ奏者で,録音機会がない間もずっとメンフィス辺りでブルースを歌っていたものか.
カルヴィン・リーヴィ,Cummins Prison FarmがR&Bチャート入りするヒットとなって浮上するかと思えたが,結局,期待されるほどメジャーな存在にもならなかった.その後はチャート入りするヒットは無かったし,シングル盤を集めたコンピレーションは日米で出たけれど,次々にアルバムをリリースというわけにはいかなかった.シングル盤の一つにはLP,Thieves and Robbersから,と記されていたが,そのLPは出なかったと思われる.
両面とも昔P-Vineから出て,CD化もされたカルヴィン・リーヴィのLP(Cummins Prison Farm PLP-701)に入っていた.The Blues Discography 1971-2000によれば1973年にアーカンソー州リトルロックで録音されたもので,ホージア・リーヴィが歌とベース,ポール・ブラウンがピアノ/オルガン,リロイ・キャンベルとカルヴィン・リーヴィがギター,パット・ブラウンがドラム,とされている.


















最近のコメント